地域おこし協力隊任命「うるしびと」と「漆林フォレスター」/二戸・漆文化継承の一翼担う

藤原淳市長(左)から委嘱状を受け取る鈴木伸治さん(中央)と秋本風香さん
藤原淳市長(左)から委嘱状を受け取る鈴木伸治さん(中央)と秋本風香さん
二戸市は1日、移住して地域活性化の後押しをする地域おこし協力隊員の委嘱状交付式を市役所で開いた。漆搔(か)き技術を習得する「うるしびと」には、秋本風香さん(22)=東京都立川市出身=、苗木生産をする「漆林フォレスター」には、鈴木伸治さん(5.....
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 二戸市は1日、移住して地域活性化の後押しをする地域おこし協力隊員の委嘱状交付式を市役所で開いた。漆搔(か)き技術を習得する「うるしびと」には、秋本風香さん(22)=東京都立川市出身=、苗木生産をする「漆林フォレスター」には、鈴木伸治さん(52)=名古屋市出身=が就いた。[br] 市は漆関連作業に従事する協力隊員の採用を2016年度に始め、今年7月現在で6人が活動中。協力隊の任期を終えて独立し、職人として定住している人もいる。[br] 交付式では藤原淳市長が2人に委嘱状を手渡した。今年3月に多摩美術大工芸学科を卒業した秋本さんは、「自分が搔いた漆が重要文化財の修復に使われるようになれば」と抱負。名古屋市で高校の教員として働いていた鈴木さんは、「いつか自然を相手にする仕事をしたいと思っていた。生産に貢献できるよう頑張って木を育てたい」と意気込みを語った。[br] 国産漆の生産量の7割を占める同市では、年間1・4トンを生産しているが、国宝や文化財の修復のために必要とされる2・2トンには届いていない。[br] 藤原市長は「日本の重要文化財を守れるよう、漆文化の継承に力を貸してもらいたい」と激励した。[br] 協力隊の任期は来年3月末まで。最長で23年3月末まで継続できる。藤原淳市長(左)から委嘱状を受け取る鈴木伸治さん(中央)と秋本風香さん