【新型コロナ】分散授業、時差出校… 感染防止へ「要注意月間」/八戸市内小中 

体育館に設けられた臨時の教室。卓球台や紅白幕で仕切られている=14日、八戸市立根城中
体育館に設けられた臨時の教室。卓球台や紅白幕で仕切られている=14日、八戸市立根城中
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校措置が終わり、7日から学校活動が再開された八戸市内の市立小中学校。市教委は5月末までを「要注意月間」として全校に各種感染防止対策を求めており、各校はそれぞれ独自の「3密」回避を模索している。 市教委は学.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校措置が終わり、7日から学校活動が再開された八戸市内の市立小中学校。市教委は5月末までを「要注意月間」として全校に各種感染防止対策を求めており、各校はそれぞれ独自の「3密」回避を模索している。[br] 市教委は学校再開に当たって、各校に注意事項を伝達。子どもが3密になる状況を極力避け、在校時間を短縮するよう促している。[br] 根城中(木村一夫校長)では校内施設を最大限に活用。3年生は体育館を4等分し、各クラスが机ごと移動した。2年生は男女でクラスを分け、分散型授業を行っている。学級教室よりも広い特別教室や図書室、剣道場にも机を持ち込んだ。体育で使用できるのは運動場と柔道場くらいだ。[br] 同校では高校入試を控える3年生の場合、科目によっては体育館の大型スクリーンで一斉に授業を受け、未履修範囲を早期に終わらせる効果を期待している。一方、分散型授業は、担当教員が2カ所でそれぞれ指導する必要があり、進行スピードは緩やかになりがちだという。木村校長は「試行錯誤している最中だが、(学校活動が正常化する)6月以降に取り戻していくしかない」と指摘する。[br] 空きスペースが少ない学校では、登下校時間をずらすことで3密の回避を狙うところも。白山台小(種市八重子校長)では、1、3、5学年とそれ以外の学年のスケジュールを20分ずらすことで、手洗い場などの共用スペースが混雑しないよう配慮した。[br] 全体的には、体育は長期休校による子どもの体力低下も考慮し、間隔を空けての軽いランニングや柔軟体操などを行うケースが多い。音楽は合唱や楽器演奏を避け、鑑賞などの内容を先に実施しているという。[br] 学校によっては、教室の机と机を離して換気を徹底するなど、最低限の対応にとどめているところも少なくない。ある小学校長は「そもそも1学級当たりの人数が多くない上、教室を分けると児童全体に目が届かなくなる。臨時のカリキュラムでは児童の負担も大きい」と事情を語った。体育館に設けられた臨時の教室。卓球台や紅白幕で仕切られている=14日、八戸市立根城中