シジミ中心のふるさと納税返礼品好調、昨年の4倍以上に“外出自粛”も影響か/東北町

ふるさと納税の返礼品として好調なシジミをアピールする対島麻衣社長(中央)ら=4月下旬、東北町
ふるさと納税の返礼品として好調なシジミをアピールする対島麻衣社長(中央)ら=4月下旬、東北町
東北町では今年に入り、ふるさと納税の返礼品として、小川原湖産のシジミ関連商品の注文が急増している。1~4月の返礼品の総額は、昨年の同期間に比べて4倍以上に増加。昨年末から始めた冷凍シジミの提供が好調を支えており、地元の加工業者らは「新型コロ.....
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 東北町では今年に入り、ふるさと納税の返礼品として、小川原湖産のシジミ関連商品の注文が急増している。1~4月の返礼品の総額は、昨年の同期間に比べて4倍以上に増加。昨年末から始めた冷凍シジミの提供が好調を支えており、地元の加工業者らは「新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込むと思っていたので助かる」と胸をなで下ろしている。[br] 同町によると、1月1日~4月27日の返礼品の総額は47万7千円、件数は126件。昨年の同期間は10万8千円、27件で、金額、件数ともに4倍以上に増加している。返礼品の大半がシジミ関連商品だ。[br] シジミの加工品を製造している同町の「対島商店」の対島麻衣社長は急増の要因として、昨年末から提供を始めた冷凍シジミを挙げる。冷凍は真空パックに比べて、日持ちしないことから、商品化を見送ってきた業者が多く、提供開始直後も、関係者の期待は薄かったという。[br] ところが今年に入り、徐々に注文が伸び始め、4月時点で真空パックの注文を超えるほどに。対島社長は「新型コロナの外出自粛要請で、家での消費が増え、シジミを頼む人が増えたのでは。普段なら冷凍を敬遠する人も頼んでいる可能性がある」と分析する。[br] また、2017年からふるさと納税支援サイト「さとふる」などを使い、地道に返礼品をアピールしてきたことが浸透してきたとの見方も。町の担当者は「時間を問わず気軽に利用できるサイトが普及してきたのでは。小川原湖産のシジミに少しでも注目してもらえれば、地元の加工会社や漁師も助かるはず」と話す。[br] シジミには滋養強壮の効果があり、常備食、健康食としての注文も増加。対島社長は「自粛の中ではあるが、食卓にシジミを届けることはできる。多くの注文に応えていきたい」と話した。ふるさと納税の返礼品として好調なシジミをアピールする対島麻衣社長(中央)ら=4月下旬、東北町