【新型コロナ】ネット使った休校中の学習検討/八戸市教委

八戸市教委が配布した家庭のネット環境を調査するアンケート用紙
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした学校の休校措置の長期化を受け、八戸市教委が自宅のパソコンやインターネットを使った家庭学習支援を検討していることが20日、分かった。将来的にはネット環境のない家庭への機器貸し出しや、オンラインでの授業配.....
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 新型コロナウイルスの感染防止を目的とした学校の休校措置の長期化を受け、八戸市教委が自宅のパソコンやインターネットを使った家庭学習支援を検討していることが20日、分かった。将来的にはネット環境のない家庭への機器貸し出しや、オンラインでの授業配信も視野に入れている。  市内の市立小中は3月3日から休校措置を実施。その後も全国的な感染拡大を受け、期間を5月6日まで事実上延長したことで、学業の遅れを懸念する声が保護者などから出ている。  市教委では現在、不登校の児童生徒らを対象に、自宅のパソコンやタブレットでドリル教材を利用できる民間サービス「ラインズeライブラリ」を導入している。今後新たに休校措置が取られた場合、全ての児童生徒に同サービスを活用してもらう方針を固めた。  同日は一斉出校した児童生徒に、家庭のネット環境を調査する保護者向けアンケートを配布。ネット接続ができる家庭には同サービスにログインできるか確認を促している。ログインすると、5月6日までの休校期間中も教材コンテンツを利用できるという。  家庭にネット環境がない場合は、登校して各校のパソコンを使っての利用を想定。さらに教育機会が均等化されるよう、家庭用の端末やモバイルルーターを貸し出すための新たな予算措置も検討している。  市教委教育部の中村雅臣次長は「学校が再開される5月上旬にアンケートを回収・集計した上で、最適な対応を考え、子どもや教員の負担を少しでも軽くしたい」と意欲的。授業動画などの配信については「まだ時期尚早」としつつ、教員への研修を通じたスキルアップの必要性を強調した。