【九戸村長選・解説】迅速な公約実行を 「村の融和」へ問われる手腕

村の人口減少が進む中、有権者は「村政の流れを変える」と訴えた新人の晴山裕康氏に村の未来を託した。若者の流出や少子化など村は待ったなしの状況で、移住政策推進室の設置や村単独の子ども手当支給など公約を速やかに実行しなければならない。 晴山氏は村.....
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 村の人口減少が進む中、有権者は「村政の流れを変える」と訴えた新人の晴山裕康氏に村の未来を託した。若者の流出や少子化など村は待ったなしの状況で、移住政策推進室の設置や村単独の子ども手当支給など公約を速やかに実行しなければならない。[br] 晴山氏は村の総務企画課長や村議を1期務めるなど行政経験や知識は豊富だが、首長としての手腕は未知数。村民はもちろん即戦力を期待しており、強いリーダーシップを発揮するとともに、地域住民に村の施策や方向性を丁寧に説明してほしい。[br] 選挙戦の争点の一つとなった、村が進める施設一体型小中一貫校の整備計画については、一貫して再検討すべきと訴えた。小学校は住民の合意が得られたところから統合するのが望ましいとのスタンスだが、現時点で具体策は示しておらず、できるだけ早く長期的なビジョンを明示するべきだろう。[br] 初当選後のあいさつで、「村の融和を進め、山積している課題に立ち向かいたい」と強調した晴山氏。同計画を巡り、さまざまな意見が交錯する中、「融和」を実現するには、誰もが納得できる決断と説明が必要だ。[br] 人口減少や少子高齢化など村の喫緊の課題にどう立ち向かうか、晴山氏の手腕が問われる。