東通原発の断層詳細データ提示求める/規制委

原子力規制委員会は27日、東北電力東通原発(東通村)の審査会合を開いた。敷地の一部を延びる「一切山東方断層」(F―1断層)を巡り、東北電が追加地質調査を基に改めて活動性を否定した一方、規制委側は詳細なデータの提示を求めた。 東北電は、審査の.....
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 原子力規制委員会は27日、東北電力東通原発(東通村)の審査会合を開いた。敷地の一部を延びる「一切山東方断層」(F―1断層)を巡り、東北電が追加地質調査を基に改めて活動性を否定した一方、規制委側は詳細なデータの提示を求めた。[br] 東北電は、審査の中で同断層を代表例として評価すれば、残りの敷地周辺の断層議論に応用できると主張。昨年10月まで実施した追加調査で、データ不足を指摘された地下深部の構造を確認していた。[br] ただ、会合で示したデータに関して規制委側は、ボーリング調査で採取した試料写真などが限定的だと指摘。同断層を代表例とする進め方についても、個別評価を提案する声が上がった。[br] 東通原発の断層議論は長期化の一途をたどり、この日の締めくくりには「次回は震源断層に関するフルパッケージの資料で説明してほしい」との声も。規制委事務方は会合後の取材に「敷地周辺(の断層)はそろそろ決着を付けたい」と強調した。