最終処分地問題「全力で取り組む」/電事連会長

三村申吾知事に最終処分地選定への取り組みなどについて説明する池辺和弘会長=27日、青森県庁
三村申吾知事に最終処分地選定への取り組みなどについて説明する池辺和弘会長=27日、青森県庁
電気事業連合会と日本原燃の会長に今月就任した池辺和弘氏(九州電力社長)は27日、青森県庁で三村申吾知事と会談した。高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定の問題について「県を最終処分地にしないと約束している。発生者責任を有する電力業界として国や.....
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 電気事業連合会と日本原燃の会長に今月就任した池辺和弘氏(九州電力社長)は27日、青森県庁で三村申吾知事と会談した。高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定の問題について「県を最終処分地にしないと約束している。発生者責任を有する電力業界として国やNUMO(原子力発電環境整備機構)と連携し、全力で取り組む」と強調した。[br] 池辺氏は、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)に関して「安定操業を行うことは原子力事業者にとって至上命題。今後も必要な支援を全面的に行う」と述べ、2021年度上期とする完工目標を堅持する姿勢を見せた。[br] 一方、三村知事は地域振興や最終処分地選定への対応と共に、「プルサーマルが着実に推進されるよう不退転の決意で取り組んでほしい」と求めた。[br] 核燃料サイクル事業を進めるには、再処理で取り出したプルトニウムを軽水炉で燃やすプルサーマルの原発を増やす必要がある。池辺氏は会談後の取材に「(原発再稼働を果たした九電として)審査の知見を電力各社と共有しながら、一刻も早くプルサーマル炉の再稼働を進めることがベース」としたが、具体的な取り組みへの言及はなかった。[br] 池辺氏はこの日、六ケ所村も訪問し、戸田衛村長に就任を報告した。三村申吾知事に最終処分地選定への取り組みなどについて説明する池辺和弘会長=27日、青森県庁