4年ぶり黒字見込み 三陸鉄道19年度決算

三陸鉄道(宮古市、中村一郎社長)は23日、盛岡市内で取締役会を開き、2019年度決算見通しや20年度事業計画などを報告した。昨年10月の台風19号による災害などの影響により、19年度決算の経常損失は3億4800万円に上るものの、県や沿線自治.....
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 三陸鉄道(宮古市、中村一郎社長)は23日、盛岡市内で取締役会を開き、2019年度決算見通しや20年度事業計画などを報告した。昨年10月の台風19号による災害などの影響により、19年度決算の経常損失は3億4800万円に上るものの、県や沿線自治体からの補助金による特別利益を含めた当期利益は1億3200万円となり、4年ぶりの黒字となる見込み。[br] 19年度決算見通しによると、経常収益は前年度より3億2660万円増の6億6400万円。昨春のリアス線開業により、通勤・通学などの定期利用のほか、三陸防災復興プロジェクト2019やラグビーワールドカップなどのイベント開催による観光客の利用や営業外収入が増加した。[br] 経常費用は人件費や燃料費の高騰などが影響し、2億9230万円増の10億1250万円。[br] 本年度の輸送人員は20年2月末現在で、前年同期比73・4%増の87万2480人、旅客運賃収入は89・6%増の4億4755万円となっている。[br] 一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響について、今年2~3月の団体客のキャンセルは49件・計1514人で、被害額は約230万円に上るという。[br] 20年度は、三陸防災復興プロジェクトの関連事業や、21年度に予定される大型観光企画「東北デスティネーションキャンペーン」の事前イベントなどに力を入れ、利用促進を目指す。