漁船避難、行動指針とりまとめ/三沢市

漁船避難ルールをとりまとめた漁業者ワーキンググループ=17日、三沢市漁協
漁船避難ルールをとりまとめた漁業者ワーキンググループ=17日、三沢市漁協
三沢市は17日、三沢漁港への津波襲来に備えた漁船避難(沖出し)ルールづくりのための第4回漁業者ワーキンググループ(WG)を市漁協事務所で開き、想定される津波の高さに応じて設定した水深の海域に避難する行動指針をとりまとめた。 WGは今回が最終.....
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 三沢市は17日、三沢漁港への津波襲来に備えた漁船避難(沖出し)ルールづくりのための第4回漁業者ワーキンググループ(WG)を市漁協事務所で開き、想定される津波の高さに応じて設定した水深の海域に避難する行動指針をとりまとめた。[br] WGは今回が最終回。出席した講師の片田敏孝・東京大大学院情報学環特任教授や漁業者の意見を反映させた上で、市が本年度内にルールを策定。策定後は避難海域や取るべき行動を記載したチラシの配布や漁業者対象の説明会を通して周知し、実効性あるルールを目指す。[br] WGには漁業者と市漁協職員7人が参加。ルールでは、例えば高さ3メートルの津波が想定される場合は水深50メートル以上の海域に避難する―とし、陸上滞在時は津波到達時刻に対する漁港での残り時間を「30分以上」に設定した。[br] この日は警察や消防、海上保安部など関係機関で構成する検討会の最終会合もあり、漁船避難ルールの情報を共有した。[br] 片田特任教授は取材に対し「やみくもな沖出しをせず、守れるときに船を守り、時には船を放棄してでも命を守るという明確な基準ができたことは意義深い。この動きが青森県内や全国に広がっていくことが必要だ」と語った。漁船避難ルールをとりまとめた漁業者ワーキンググループ=17日、三沢市漁協