八戸市民病院で医療事故、患者側に損害賠償1100万円支払い方針

八戸市立市民病院は20日、2018年9月に青森県内在住の60代女性に対して実施した血管内手術の際に、合併症による脳梗塞を引き起こし、後遺症を生じさせる医療事故があったことを明らかにした。病院側は過失を認め、患者側に医療事故にかかる賠償金11.....
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 八戸市立市民病院は20日、2018年9月に青森県内在住の60代女性に対して実施した血管内手術の際に、合併症による脳梗塞を引き起こし、後遺症を生じさせる医療事故があったことを明らかにした。病院側は過失を認め、患者側に医療事故にかかる賠償金1100万円を支払う方針。[br] 同日の市議会民生協議会で病院が報告した。 病院によると、女性は18年9月27日に未破裂脳動脈瘤(りゅう)の治療のため血管内手術を受けた。術中、血栓をできにくくする「血液凝固阻止剤」の投与タイミングが予定よりも遅れたことにより、合併症の一つである脳梗塞を引き起こし、後遺症として言語障害が生じたという。[br] 院内調査の結果、手術スタッフの間で術中の手順が共有されず、連携を取れなかったことが合併症の発生リスクを高めた一因であることは否定できない―と判断。昨年7月ごろから家族や弁護士と協議を続け、慰謝料や手術費用など全ての損害を含む賠償金を支払うことで合意した。[br] 病院側は、手術前に術式や手順、医師の指示事項を書き出し、スタッフ間で共有することを再度徹底し、再発防止に努めるとしている。