今別・新生児遺棄 被告、初公判で殺意否定

2019年2月、今別町の住宅で新生児をトイレに産み落として死亡させたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた、母親で青森県内在住の無職の女(22)の裁判員裁判初公判が18日、青森地裁(古玉正紀裁判長)で開かれた。罪状認否で被告は事実関係を認める.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 2019年2月、今別町の住宅で新生児をトイレに産み落として死亡させたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた、母親で青森県内在住の無職の女(22)の裁判員裁判初公判が18日、青森地裁(古玉正紀裁判長)で開かれた。罪状認否で被告は事実関係を認める一方、「殺意を持って産み落としてはいない」と述べた。[br] 冒頭陳述で検察側は、出産を認識した上で「あえて便槽内に新生児を産み落とした」と指摘。新生児を殺害する動機があり、「犯行前後の行動も殺意を裏付けている」と主張した。[br] 一方、弁護側は「被告は事件当時、先のことを冷静に判断できる状態ではなかった」と説明。産み落とすまで出産の認識がなく、積極的な殺意を否定した上で「刑事責任はあるが、生まれてきた赤ちゃんを助けられなかった事件だった」として、保護責任者遺棄致死罪の法定刑と同程度の量刑を求めた。[br] 起訴状によると、被告は19年2月11日ごろから12日ごろまでの間、当時住んでいた今別町の住宅でトイレのタンク内に殺意を持って新生児を産み落とし、内容物の吸引による窒息で死亡させたとしている。