光星隙なし、最後まで手緩めず

【大湊―八学光星】8回光星2死三塁、田城飛翔が左翼線にはじき返し、11―0とする=青森市営
昨夏の決勝は延長の末、サヨナラ負け。春の県大会は初戦の2回戦で敗退。負ける悔しさを知っているナインに「油断」の二文字はなかった。安打数は両校とも8だが、光星は犠打や盗塁を絡め、そつなく加点。終わってみれば、11―0の大勝だった。 初回、4番.....
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 昨夏の決勝は延長の末、サヨナラ負け。春の県大会は初戦の2回戦で敗退。負ける悔しさを知っているナインに「油断」の二文字はなかった。安打数は両校とも8だが、光星は犠打や盗塁を絡め、そつなく加点。終わってみれば、11―0の大勝だった。  初回、4番益田敦成の適時打で先制すると、三回には、相手投手の制球の乱れに犠飛を含む二つの犠打を絡めて、8点を奪うビッグイニングをつくった。  だが、相手はここまで強豪私学3校を破ってきた大湊。点差がついても攻撃の手を愚緩めなかった。  四回2死二塁には、小林直輝が「点差は開いたが、取れる時に取っておかないと」と直球を右前に運び、10点目。さらに八回にも田城飛翔の適時打で1点を追加し、畳み掛けた。  守備にも隙がなかった。五、七回の無死一塁の場面では、いずれも次打者を内野ゴロ併殺に。安定感ある守備に、主将の捕手奥村幸太も「難しい当たりを併殺にしてくれた」と感謝した。  勝利への執念は、逆転でここまで勝ち上がり勢いに乗る大湊のそれを上回っていた。「最後まで最悪の展開を考えてやっていた」(奥村)「『しっかり集中しないと』と思っていた」(益田)と、ナインは口をそろえる。  九回の3アウト目を奪うまで、全員が目の前の一球に全力を傾け、夏2年ぶりに聖地への切符を勝ち取った。 【写真説明】【大湊―八学光星】8回光星2死三塁、田城飛翔が左翼線にはじき返し、11―0とする=青森市営 [right]2016年 夏季大会 決勝 八学光星 VS 大湊[/right]