緊張ほぐれ思い切りよく ウルスラ、県大会初出場で初勝利 

「お前たちは何をしに来た。元気よく、試合を楽しむんじゃなかったのか」。試合前のシートノック。初戦の緊張で表情がこわばり、浮き足立つウルスラナインに、田村一晃監督がげきを飛ばした。川口大地主将は「一発で(緊張が)ほぐれた」。 「低めを捨て、甘.....
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 「お前たちは何をしに来た。元気よく、試合を楽しむんじゃなかったのか」。試合前のシートノック。初戦の緊張で表情がこわばり、浮き足立つウルスラナインに、田村一晃監督がげきを飛ばした。川口大地主将は「一発で(緊張が)ほぐれた」。  「低めを捨て、甘い球はカウントに関係なく思い切り振る」。田村監督の指示通り、打線は思い切りよく食らい付いた。結実したのは四回。連打と犠打で1死二、三塁とし、中居倭大の打球は遊ゴロだったが、敵失を誘い先制点を奪った。  暴投で追加点を挙げると、なおも2死二、三塁で1番の姉帯紘武。「自分が仕留めて、試合を決める」と気持ちを強く持って打席に入った。真ん中高めの甘い直球を鋭く振り抜くと、打球は中堅手の頭を越えた。  4得点で流れをつかんだチームは「力を入れて練習してきた」(川口主将)という守備力を発揮し、着実にアウトを重ねた。バックに支えられ、主戦中居も力投。「地区予選のように、ストライク先行でいけた」と7回を1失点で抑えた。  打線は七回にも6得点。堂々の戦いぶりで春、夏、秋を通じ県大会で2007年の創部以来、初の勝利をつかみ取った。  悲願の1勝をつかんだが、まだ満足はしない。川口主将は「さらに上を目指し、もっと新しい歴史を刻みたい」。目標は8強入り。野球を楽しむ気持ちを忘れず、挑戦者のつもりで次戦の相手、弘前東に挑む。 [right]2016年秋季大会1回戦 ウルスラ VS むつ工[/right]