東北王者 青森山田散る

強力打線が影を潜めた。青森山田は黒石商の主戦村上竜斗の前に一打が出ず、わずか2得点。齊藤大祐主将は「打つべきところで打てず、つながりの意識が足りなかった」と涙を浮かべた。  象徴的だったのは四回の攻撃。1死二、三塁から小野雅登の中前打で1点.....
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 強力打線が影を潜めた。青森山田は黒石商の主戦村上竜斗の前に一打が出ず、わずか2得点。齊藤大祐主将は「打つべきところで打てず、つながりの意識が足りなかった」と涙を浮かべた。  象徴的だったのは四回の攻撃。1死二、三塁から小野雅登の中前打で1点を先制し四球も絡み満塁に。本来なら、ここから打線がつながっていくはずだった。  打席に立った山澤颯は左飛。捕球と同時にスタートを切った三走村山直也は左翼手相馬哲也の好返球でタッチアウトとなり、最悪の結果に。満塁で確実に1点を奪う練習は「何度もやってきた」(山澤)が、大事な場面で実らなかった。黒石商の守りが一枚上手だった。  流れをつかみ切れないまま、同点で迎えた最終回。内野安打でサヨナラ負けが決まると、それまで力投していた小野はマウンドに崩れ落ちた。「ただ、自分たちが力不足なだけです」と悔しさをかみ殺した。  1995年、2005年、08年と春の東北大会で優勝した過去3度は夏の青森大会も制してきた。4度目の東北王者として6年ぶりの頂点を目指したが、あまりにも早く夏の幕は下りた。  「仕方ないで終わらせたくはないが、もう終わってしまったこと・・・」と主将の齊藤。悔しさを抱きながら、優勝候補の一角がグラウンドを去った。 [right]2015年夏季県大会・4回戦 青森山田 VS 黒石商 [/right]