寺下遺跡出土の骨角器類 階上町に県重宝指定書交付

稲葉克徳課長(右)から指定書を受け取った浜谷豊美町長
稲葉克徳課長(右)から指定書を受け取った浜谷豊美町長
3月に青森県重宝(考古資料)に指定された、階上町の寺下遺跡から出土の骨角器類に対する指定書が6日、町へ交付された。同町初の県重宝指定に、関係者は教育現場での活用などに期待を寄せている。 寺下遺跡は、2004年、林道拡幅工事に伴う町教委の発掘.....
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 3月に青森県重宝(考古資料)に指定された、階上町の寺下遺跡から出土の骨角器類に対する指定書が6日、町へ交付された。同町初の県重宝指定に、関係者は教育現場での活用などに期待を寄せている。[br][br] 寺下遺跡は、2004年、林道拡幅工事に伴う町教委の発掘調査により、縄文時代後期(約3千年前)の竪穴住居跡10棟などが確認された。うち県内では数少ない晩期(約2500年前)の貝塚から出土した釣り針や装身具など141点が県重宝に指定された。[br][br] 特に、鹿の角に精緻な文様が施された腰飾りは全国でも類例の少ない貴重な資料。現在は町民俗資料収集館で閉架資料として所蔵されている。[br][br] この日、町役場で開かれた交付式で、県教委文化財保護課の稲葉克徳課長が浜谷豊美町長へ指定書を手渡した。浜谷町長は「町から歴史的な資料が見つかったことで、町民、特に子どもたちが縄文時代に関心が持てるよう活用したい」と指定を喜んだ。稲葉克徳課長(右)から指定書を受け取った浜谷豊美町長