役員改選日程の議案否決 県農協中央会、役員間対立続く

青森県農協中央会(阿保直延会長)は10日、青森市で臨時理事会を開き、6月末の任期満了に伴う役員改選日程を決める議案を反対多数で否決した。また、臨時理事会に先立ち行われた定例理事会では、阿保会長が動議で、兼任する代表理事を解任された。いずれも.....
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 青森県農協中央会(阿保直延会長)は10日、青森市で臨時理事会を開き、6月末の任期満了に伴う役員改選日程を決める議案を反対多数で否決した。また、臨時理事会に先立ち行われた定例理事会では、阿保会長が動議で、兼任する代表理事を解任された。いずれも役員人事を巡るこれまでの役員間対立が尾を引いている形で、理事会は機能不全状態に陥っている。[br][br] 出席者によると、臨時理事会で阿保会長は、4月12日の役員推薦会議で推薦が否決された次期理事・監事候補者11人の顔触れは代えず、あらためて役員推薦会議に諮ることを想定した改選日程を議案として提案。ただ、理事のうち、県南地方の組合長らが「一度否定した候補者ではなく、一から選考し直すべきだ」として反対。監事を除く理事7人の採決の結果、反対4、賛成3で否決された。[br][br] 役員改選の日程を巡る協議は、4月27日の臨時理事会でも結論が持ち越されていた。今後のスケジュールは未定で、役員改選が迫る中、阿保会長は「組合長同士で役員改選に関する合意がないと進められない。今の状態では、また会合を開いても同じ結果が起こるだろう」と話した。[br][br] 10日は臨時理事会の前に行われた定例理事会でも衝突。役員間のトラブルはトップの責任問題として、ゆうき青森農協の乙部輝雄組合長が阿保会長の辞職勧告を行うとともに、兼任する代表理事の解任を求める動議を出した。阿保会長は会長職の辞職を拒否したが、代表理事に関する動議は採決が行われ、賛成4、反対3で解任が決まった。[br][br] 代表理事の解任について、阿保会長は「組織の運営で大きな支障はない」としている。代表理事の後任には青森農協の雪田徹組合長が就いた。