【陸奥湊駅前再整備】「元気で面白いまち作るきっかけに」 計画を主導、駒井会長に聞く

陸奥湊駅前地区の再整備構想の意義などについて語る駒井庄三郎会長=5月上旬、八戸市
陸奥湊駅前地区の再整備構想の意義などについて語る駒井庄三郎会長=5月上旬、八戸市
八戸市営魚菜小売市場のリノベーションに合わせ、民間市場などの再整備構想が浮上しているJR陸奥湊駅前地区。計画を主導する「陸奥湊駅通り地区まちづくり協議会」の駒井庄三郎会長に、再整備の意義や今後の課題などを聞いた。 ―再整備構想の意義は。 単.....
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 八戸市営魚菜小売市場のリノベーションに合わせ、民間市場などの再整備構想が浮上しているJR陸奥湊駅前地区。計画を主導する「陸奥湊駅通り地区まちづくり協議会」の駒井庄三郎会長に、再整備の意義や今後の課題などを聞いた。[br][br] ―再整備構想の意義は。[br] 単に古い市場を建て替えたり、改修したりするだけでは意味がない。陸奥湊地区を拠点に、海から開けた八戸の魅力を多くの人に知ってもらうとともに、人とモノが集まる場所にして地域の元気にもつなげたい。今回の構想は元気で面白いまちを作るきっかけになればと思っている。[br][br] ―現状と計画案は。[br] 紆余(うよ)曲折があったが、ようやくそれぞれの関係者が納得できる最低ラインをクリアする基本案が出来上がり、事業をスタートできる段階に来た。駅前3地区のうち、まずは東側のエリアから事業に着手し、民間市場4棟と旧青い森信用金庫の建物を大規模改修する。本年度中に事業主体となるまちづくり会社を立ち上げる予定だが、私自身も責任を持って関わりたい。[br][br] ―どのような改修を行うのか。[br] 市場機能のほか、飲食ブースや公共的な広場を整備したい。観光客が滞在できる宿泊スペースなども検討していく。市場では魚介類を中心に扱いつつも、ほかにはない“陸奥湊の売り”になるものをそろえたい。関係者の意見を集約し、魅力ある拠点を目指す。私案だが、八戸圏域や岩手県北地方の特産品も集め、旧南部藩の情報発信の場にしても良いだろう。[br][br] ―今後の課題は。[br] まずは着実に事業を進めることが重要だ。ソフト面にも力を入れ、しっかりとしたコンセプトを打ち出してテナント誘致に結びつけたい。三陸復興国立公園の種差海岸やみちのく潮風トレイルとも連携した取り組みを進め、まち全体の回遊性向上を図る。市営魚菜小売市場とも連動し、陸奥湊地区の新たなにぎわいを創出したい。陸奥湊駅前地区の再整備構想の意義などについて語る駒井庄三郎会長=5月上旬、八戸市