快進撃の陰に「チーム大谷」 心身両面で二刀流サポート

 2018年2月、キャンプ地でエンゼルス・大谷(左)と笑顔で話す水原一平さん=テンピ(共同)
 2018年2月、キャンプ地でエンゼルス・大谷(左)と笑顔で話す水原一平さん=テンピ(共同)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(26)が開幕から投打の「二刀流」で快進撃を見せている。その陰には「チーム大谷」による手厚いサポートがある。 ▽名コンビ 大谷の古巣、プロ野球日本ハムで通訳を務めていた水原一平さんは2018年にともに渡米した.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(26)が開幕から投打の「二刀流」で快進撃を見せている。その陰には「チーム大谷」による手厚いサポートがある。[br][br] ▽名コンビ[br][br] 大谷の古巣、プロ野球日本ハムで通訳を務めていた水原一平さんは2018年にともに渡米した。グラウンドでキャッチボール相手、クラブハウスではオンラインゲームの対戦相手を務める。常に行動を共にし、大谷が2年目のオフに運転免許を取得するまでは球場の往復時などでハンドルを握った。昨年は新型コロナウイルス禍で大谷が外出を極力控えて自炊したため、水原さんが食材を調達することが多かった。[br][br] 今季の登板後の記者会見、水原さんが外国人記者の質問を「何だっけ?」と忘れると、大谷は、いたずらっ子のようにちゃかす表情を浮かべた。名コンビぶりに、ジョー・マドン監督は「ピーナツバターとジャムのよう」と定番のサンドイッチの中身を引き合いに出すほどだ。[br][br] トレーナーの寺田庸一は体をケアする。11年からエンゼルスでプレーした高橋尚成元投手のトレーナー兼通訳で、そのまま球団に残った。大谷は18年オフの右肘手術を乗り越え、3季ぶりの勝ち投手になった4月26日の試合後「けがした後のリハビリは長かったけれど、気持ちは切らすことなくやってこられた」と、裏方への感謝をにじませた。[br][br] ▽盛り上げに一役[br][br] 球団広報のマット・バーチさんはメディア向けのデータ収集に熱心だ。4月26日の登板前には自身のツイッターで「メジャートップの本塁打数の選手が先発登板するのは1921年のベーブ・ルース以来」と発信した。伝説の選手との興味深い比較は日本でも反響を呼び、メジャーでも異例の二刀流による活躍の盛り上げに一役買っている。[br][br] バットなどの用具はプロ入り前から愛用するアシックスが担当する。今季から飛距離より確実性を重視したバットに変更。大谷が柔らかな素材を好むグラブや「地面に対して平行にしっかりと立てるものがいい」と言うスパイクに毎年、改良を重ねている。[br][br] 食品メーカーの明治は栄養管理を支援する。大谷は昨オフ、血液を分析し「同じ栄養素を取るにしても自分に合っているものを取った方がいい」と言う。100マイル(約161キロ)を超える速球に、メジャーでも屈指の飛距離を誇る本塁打。野球の本場を沸かせる超人的なプレーを支えている。(アナハイム共同) 2018年2月、キャンプ地でエンゼルス・大谷(左)と笑顔で話す水原一平さん=テンピ(共同)