八戸・島守小が海洋学習 児童らホッキガイを調理

池田尚昌さん(左)の包丁さばきをのぞき込む児童ら
池田尚昌さん(左)の包丁さばきをのぞき込む児童ら
八戸市立島守小(日山寿康校長)は4月28日、本年度から取り組む海洋教育をスタートさせた。市南部の内陸に位置する同校の児童に沿岸部と山間部の産業や文化、環境などへの理解を深めてもらうのが狙い。初回は5、6年生10人が家庭科でホッキガイの調理を.....
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 八戸市立島守小(日山寿康校長)は4月28日、本年度から取り組む海洋教育をスタートさせた。市南部の内陸に位置する同校の児童に沿岸部と山間部の産業や文化、環境などへの理解を深めてもらうのが狙い。初回は5、6年生10人が家庭科でホッキガイの調理を行い、海と山のつながりを考えた。[br][br] 笹川平和財団の「パイオニアスクールプログラム」の助成を受けて実施。今後はホッキガイのほか、ウニやサバといった八戸特産の魚介を使った食育教育、かつて遠洋の捕鯨船に乗り組んだ地域住民の講話なども計画している。[br][br] 同市南浜漁協の大久喜漁業生産部会(中村義一部会長)がホッキガイ90キロを用意。第8幸運丸(4・9トン)を運用する池田尚昌さん(43)と妻の洋子さん(38)が講師を務め、身のむき方とバター焼きの調理法を指導した。[br][br] 池田さんは、島守地区を流れる新井田川が太平洋に養分を注ぎ込むイメージを踏まえ、「山が元気になれば海も元気になる」と強調。ホッキガイを手にした児童は「ぷにぷにしている」「海の香りがする」などと大喜びで、完成した料理を頰張り「貝が好きになった」と目を細めていた。[br][br] バター焼きはこの日の給食で下級生や教職員にも提供された。2年の門前岳人君(7)は「バターの風味がいい。おうちでも作ってほしい」と話した。池田尚昌さん(左)の包丁さばきをのぞき込む児童ら