ヘアドネーション、幅広い世代に浸透 髪寄贈し医療用ウィッグに

ヘアドネーションに協力した川口愛可さん(右)と戸舘さくらさん(中央)=八戸市
ヘアドネーションに協力した川口愛可さん(右)と戸舘さくらさん(中央)=八戸市
病気やけがなどで髪を失い、医療用ウィッグを必要とする子どもに長く伸ばした髪を寄贈する「ヘアドネーション」が、青森県内で広がっている。寄贈希望者は増加傾向にあり、2日には、八戸市立市川中2年の岩村心尋(こひろ)さん(14)が、ばっさりと切った.....
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 病気やけがなどで髪を失い、医療用ウィッグを必要とする子どもに長く伸ばした髪を寄贈する「ヘアドネーション」が、青森県内で広がっている。寄贈希望者は増加傾向にあり、2日には、八戸市立市川中2年の岩村心尋(こひろ)さん(14)が、ばっさりと切った45センチの髪を寄贈した。会員制交流サイト(SNS)の普及などを背景に認知度も高まっているとみられ、取り組みは、幅広い世代に浸透してきている。[br][br] 全国的にも活動や支援の輪が広がるヘアドネーション。岩村さんは、母の幸恵さん(44)から教わり、挑戦を決意したという。[br][br] 2日は、同市田向5丁目の「lamp hair(ランプヘアー)」で小学3年生の頃から伸ばし続けてきた髪を約1時間半かけ45センチカット。切り終えると「すっきりした。使う人の希望に合ったウィッグになれば」と笑顔を見せた。[br][br] 一方、市内の高校に通う川口愛可(のりか)さん(17)と戸舘さくらさん(17)の2人も4月、取り組みに賛同し、それぞれ寄贈した。[br][br] 共に、男子小学生がヘアドネーションに協力したニュースを中学生時代に知り、「自分も役立ちたい」と思ったことがきっかけになったという。[br][br] 川口さんは約3年、戸舘さんは約2年伸ばした髪を同市新井田西1丁目の「HAIR DESIGN FeeL(ヘアーデザインフィール)」で約50センチ切り、提供した。[br][br] 岩村さん、川口さん、戸舘さんの髪は今後、それぞれの美容室を通じて大阪府のNPO法人「JHD&C」に送られる予定。 川口さんは「髪がなくなり困っている子どもたちが自分のなりたい姿になってほしい」、戸舘さんは「子どもたちに笑顔になってほしい」と話した。ヘアドネーションに協力した川口愛可さん(右)と戸舘さくらさん(中央)=八戸市