中型イカ釣り船第一陣が出漁 八戸港から北太平洋へ

北太平洋のアカイカ漁に向け出発する第21正進丸=2日、八戸港
北太平洋のアカイカ漁に向け出発する第21正進丸=2日、八戸港
八戸港所属の中型イカ釣り船の第1陣が2日、北太平洋のアカイカ漁場へ向けて同港をたった。今季の春夏漁(5~9月)では、昨年より2隻少ない18隻が出漁予定。大畑港や小木港(石川県)の所属船なども加わり、28隻前後が八戸港に水揚げする見込みだ。 .....
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 八戸港所属の中型イカ釣り船の第1陣が2日、北太平洋のアカイカ漁場へ向けて同港をたった。今季の春夏漁(5~9月)では、昨年より2隻少ない18隻が出漁予定。大畑港や小木港(石川県)の所属船なども加わり、28隻前後が八戸港に水揚げする見込みだ。[br][br] 「第21正進丸」(184トン)は同日正午、乗組員の家族や水産関係者らに見送られ、八戸市第3魚市場荷さばき所B棟前の岸壁から出港。船を運用する「丸吉」(同市)の川村嘉朗社長は取材に「コロナの影響で価格は厳しいが、日本海のスルメイカは復調が見通せない。アカイカで昨年並みの数量を期待している」と話した。新型コロナウイルス対策としてPCR検査用キットを用意。消毒も徹底するなど万全を期すという。[br][br] 中型船の出漁のピークは13日の見込み。各船とも1週間ほどかけて漁場に赴き操業する。7月中に一時帰港し、水揚げ。その後は各船とも再び北太平洋への2航海目に向かうとみられるが、漁模様によっては日本海のスルメイカ漁に切り替える可能性もある。[br][br] 9月以降は全船が国内で操業する見通し。漁は来年2月末ごろまで続く。[br][br] 近年の八戸港で大中型イカ釣り船による船凍イカの水揚げは、アカイカとスルメイカの2種がメイン。市水産事務所によると、2020年度は数量がアカイカ6466トン、スルメイカ1497トン。金額はアカイカ23億6785万円、スルメイカ10億5665万円で、アカイカは不漁が続くスルメイカに代わる魚種として存在感を高めている。北太平洋のアカイカ漁に向け出発する第21正進丸=2日、八戸港