家庭菜園で「おうち時間」充実 園芸店など目立つ家族連れ/北奥羽地方

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年も手軽に自然と触れ合える家庭菜園が人気を集めている=4月19日、パセリー菜八戸本店
新型コロナウイルスの感染拡大により、今年も手軽に自然と触れ合える家庭菜園が人気を集めている=4月19日、パセリー菜八戸本店
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で増加する「おうち時間」を充実させようと、手軽に自然と触れ合える家庭菜園が人気を集めている。今年も本格シーズンを迎え、八戸市が運営する市民農園では、新規の申し込みが増加。北奥羽地方の園芸店や産直施設では、野.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で増加する「おうち時間」を充実させようと、手軽に自然と触れ合える家庭菜園が人気を集めている。今年も本格シーズンを迎え、八戸市が運営する市民農園では、新規の申し込みが増加。北奥羽地方の園芸店や産直施設では、野菜の苗や種を求める家族連れの姿が目立つ。ベランダや庭でのプランター栽培を楽しむ人も多く、家庭菜園は、家族の新たなコミュニケーションの一つとしても定着し始めている。[br][br] 「この苗が欲しいよ」「水やりちゃんとできるかな」―。さまざまな野菜の苗や種を扱う「パセリー菜八戸本店」では、新型コロナの拡大以降、そんな会話を交わす家族が徐々に増えているという。[br][br] ステイホームが叫ばれ、外出を自粛する人が増えたことで、同店の来店客は一時減少したが、3密を回避でき、ソーシャルディスタンス(社会的距離)も保てる家庭菜園の注目度が高まると、昨年3月に約2千人だった来店客は今年、倍の約4千人となった。[br][br] 熊野大介店長は「家族連れを多く見掛けるようになった。協力して育てることが楽しみの一つとなっているのでは」と分析。特に花より野菜の苗を手にする人が多いといい「育てた“ご褒美感”があるのがいいのかもしれない。これからも家族にとっての大事な時間にしてもらえるとうれしい」と話す。[br][br] 一方、4月18日に開園した同市の市民農園は昨年、コロナ禍で利用者数が減少したが、今季は感染拡大前と同水準の177世帯が申し込んだ。[br][br] 管理する市農業経営振興センターによると、新規の申し込みも増えており、初日も代わる代わる市民が訪れ、作業に汗を流したという。[br][br] 「子どもを遠くに連れて行くことがまだまだできないので、新たな楽しみになってくれれば」と期待するのは、今年初めて農園を利用した同市の男性会社員(42)。「栽培に関しては素人で不安もあるが、土いじりを楽しむ子どもを見られただけでも良かった」と笑う。[br][br] 農園利用2年目という同市の女性団体職員(35)は、今年から自宅ベランダでのプランター栽培も始めたといい「子どもも今まで嫌いだった野菜を食べるようになったし、家族での会話も増えた。思い切ってやってみて良かった」と顔をほころばせた。新型コロナウイルスの感染拡大により、今年も手軽に自然と触れ合える家庭菜園が人気を集めている=4月19日、パセリー菜八戸本店