専攻医採用数、66人で過去最多 青森県内、転出超過ゼロに

青森県は30日、今年4月から県内の医療機関で「専攻医研修」に臨む医師が66人(前年度比5人増)で、2018年の新専門医制度開始以来、最多となったと発表した。研修先の医療機関の選択状況では、県外への転出者数と県内への転入者数がともに8人となり.....
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 青森県は30日、今年4月から県内の医療機関で「専攻医研修」に臨む医師が66人(前年度比5人増)で、2018年の新専門医制度開始以来、最多となったと発表した。研修先の医療機関の選択状況では、県外への転出者数と県内への転入者数がともに8人となり、前年度まで続いていた「転出超過」が初めて解消された。県医療薬務課の担当者は「県内医療機関の専門研修プログラムの魅力がうまく伝わったのではないか」としている。[br][br] 新専門医制度は、医師免許取得後に2年間の臨床研修を修了した医師が、外科や小児科など19の基本領域から専門研修プログラムを選択する仕組み。18年4月にスタートした。県内ではプログラムの選択に伴って県外へ転出する医師の数が、県内への転入数を上回る傾向が続いていた。[br][br] 今年3月に県内の医療機関で臨床研修を修了した医師は77人。病院別の受け入れ状況を見ると、最多は弘前大医学部付属病院の56人で、全体の約85%を占める。そのほか、八戸市立市民病院5人、県立中央病院4人、津軽保健生協健生病院1人。[br][br] 同課は「県の医師不足を改善し、医療体制を維持する上で、若手医師が県内の病院で専門性を高めることは重要」と指摘。「県内に多くの人が残って定着してくれるように魅力を伝えていきたい」とした。