青森県などは29日、県内保健所管内別で青森市20人、むつ2人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。むつ管内での感染判明は今年1月以来、92日ぶり。青森市では高齢者施設で新たにクラスター(感染者集団)が発生した。県内の感染者数は累計1553人。[br][br] クラスターが発生した同市の高齢者施設では、新たに20~80代以上男女6人が感染。この施設では既に同市の80代以上男性の感染が判明していた。7人は職員か利用者。市によると、既に施設の職員ら計45人の検査が終了している。[br][br] クラスターが発生した同市本町周辺のバー関連では、同市の50代男性、むつ管内の80代以上男女の感染が判明した。[br][br] むつ市によると、この80代以上男女は同市で同居する家族。既に感染が判明しているバーの利用客または従業員と接触していた。2人の濃厚接触者は調査中だが、感染の広がりは極めて限定的という。[br][br] 青森市でこれまでに確認されたクラスター関連では、青森慈恵会病院で40代と50代の男女、障害者施設で40代女性、陸上自衛隊青森駐屯地で40代男性がそれぞれ感染。このほか、同市の40代と70代の男女計3人、10代と10歳未満の計4人は既に感染が判明した人の接触者だった。30代の男性2人は感染経路不明。[br][br] 県内の感染状況について、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「感染者の知人らが相当数調べられていて、陽性者が徐々に増えている。この傾向はしばらく続くだろう」と見解を示した。