国産リンゴ輸出3万トン突破、4年連続 台湾や香港で販売好調

国産リンゴの輸出量の推移
財務省が28日発表した貿易統計によると、2020年産の国産リンゴは、20年9月から21年3月までの輸出量が3万1043トン(前年同期比6%増)となり、4年連続で大台の3万トンを突破した。輸出金額は121億9062万円(3%増)。新型コロナウ.....
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 財務省が28日発表した貿易統計によると、2020年産の国産リンゴは、20年9月から21年3月までの輸出量が3万1043トン(前年同期比6%増)となり、4年連続で大台の3万トンを突破した。輸出金額は121億9062万円(3%増)。新型コロナウイルスで多少の影響はあったものの、主要輸出先である台湾、香港での販売が好調に推移した。[br][br] 県国際経済課によると、輸出される国産リンゴの9割は県産。輸出量は台湾2万3296トン(7%増)、香港は6245トン(10%増)で、全体の約95%を占めた。金額は台湾89億6106万円(4%増)、香港25億4193万円(12%増)。それぞれ春節(旧正月)の売り上げが好調で、新型コロナの巣ごもり需要も後押しした。[br][br] 同日は3月分の実績も発表され、輸出量は2451トン(20%増)、金額は8億4671万円(9%増)だった。[br][br] 4月以降は、ニュージーランド産など南半球のリンゴが本格的に出回り始めるため、国産リンゴの荷動きは落ち着く見通し。[br][br] 4年連続の輸出量3万トン超えについて、同課の齋藤直樹課長は「コロナ禍が続く中、県内で生産された高品質なリンゴが海外の消費者に高く評価された」と強調。[br][br] さらなる需要拡大に向け、「市場の成長が期待されるエリアをターゲットとした販売に力を入れたい」とし、無袋輸出が解禁されたベトナムなど東南アジアを中心に販路を広げる方針を示した。[br][br] 県輸出・海外ビジネス戦略(19~23年)では、県産リンゴの年間輸出目標量を4万トンとしている。