【ワクチン接種】一部自治体の電話予約混雑、回線増などで対応/青森県南地方

南部町健康センターの窓口に新型コロナウイルスワクチン接種の予約に訪れた町民(左)=22日
南部町健康センターの窓口に新型コロナウイルスワクチン接種の予約に訪れた町民(左)=22日
新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、青森県南地方の市町村でも65歳以上の高齢者の予約受け付けや接種券の発送が始まり、一部の自治体では予約用のコールセンターの電話が混み合い、苦情が寄せられるケースが相次いでいる。各自治体は電話回線を増やし.....
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 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、青森県南地方の市町村でも65歳以上の高齢者の予約受け付けや接種券の発送が始まり、一部の自治体では予約用のコールセンターの電話が混み合い、苦情が寄せられるケースが相次いでいる。各自治体は電話回線を増やしたり、電話以外の窓口を開設したりと対応に追われている。[br][br] 22日に予約受け付けをスタートした六戸町は午前中、電話2回線で対応。しかし、電話が殺到し、「つながらない」などと町民から苦情が寄せられたため、夕方からは急きょ1回線増やして対応した。[br][br] 21日に75歳以上の予約受け付けを始めた三沢市では、コールセンターのほか個別接種の予約を受け付ける個人病院にも電話が集中し、苦情も数件寄せられた。今月中旬から受け付けが本格化している東北町もコールセンターに電話がつながらないことに対する不満が寄せられ、担当課が窓口を設置するなどの対応を検討している。[br][br] 22日に予約受け付けを開始した南部町健康センターの窓口には、午前9時の開始時に約100人が並んだ。当初は電話予約を基本とし、直接の窓口は耳が不自由な人などに対応する予定だったが、電話の混雑を避けるため、一般にも窓口を開放。行列は正午には解消し、町担当者は「電話はどうしてもつながりにくくなるし、高齢者だと声が通りづらい人もいる。窓口を準備して対応を強化していたことで混乱を避けられた」と強調した。[br][br] 19日に予約受け付けを開始した十和田市では、初日から電話がつながりにくい状態が続き、急きょセンターの窓口で対応したものの、混乱は避けられず、予約の“争奪戦”の様相を呈した。同市の男性(72)は「インターネットでの予約や、受け付ける年代を区切るなど対策も考えられたのでは」と苦言を呈し、市の担当者は「今回の反省を踏まえ、次回予約の受け方を検討し直したい」と対応の難しさをにじませた。[br][br] 21日に接種券を発送した八戸市では、個別接種の予約受け付けが5月17日、集団接種は6月14日に始まることを新聞広告や広報などで周知。22日には市のコールセンターに通常の3倍となる約60件の問い合わせがあり、一時つながりにくい時もあったほか、接種券を持って市保健所に来る人がいたが大きな混乱はなかった。南部町健康センターの窓口に新型コロナウイルスワクチン接種の予約に訪れた町民(左)=22日