羽生、オフも限界へ挑戦 前人未到の4回転半

 フィギュアスケート世界国別対抗戦の男子フリーで演技する羽生結弦=丸善インテックアリーナ大阪
 フィギュアスケート世界国別対抗戦の男子フリーで演技する羽生結弦=丸善インテックアリーナ大阪
フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)は、17日に閉幕した世界国別対抗戦で2022年北京冬季五輪のプレシーズンを終えた。五輪3連覇が懸かる来季に目指すのは前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の習得。「自分の限界に挑み続けたい」.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)は、17日に閉幕した世界国別対抗戦で2022年北京冬季五輪のプレシーズンを終えた。五輪3連覇が懸かる来季に目指すのは前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の習得。「自分の限界に挑み続けたい」と意を決してオフも励む。[br][br] 国別対抗戦のエキシビションに向け、世界選手権王者のネーサン・チェン(米国)らが滑るリンク。公の場の練習では、19年12月のグランプリ・ファイナル以来の4回転半挑戦だった。回転が抜けたものを除いて6度全て転倒した。[br][br] 鈍い衝撃音とともに転ぶ姿には観客から悲鳴も上がった。異様な空気にもほえながら気持ちを高めて臨み「全然いい時のジャンプにはならなくて非常に悔しかった。本当はもっといい」と名残惜しそうだった。[br][br] 拠点のカナダに新型コロナウイルス禍で戻れず、コーチ不在で孤独な国内調整を強いられた今季。「刺激が少ない中でやるより、上手な選手がいる中でやった方が自分のイメージも固まりやすい」という狙いで挑んだ。[br][br] 長い助走から跳び上がったファイナルの時とは違い、技のつなぎを入れてから踏み切り、フリーの曲に組み込むことを想定した練習には成長の跡を感じさせた。本人は残り8分の1回転回れば着氷で立てる手応えがある。18年平昌(ピョンチャン)五輪後から本格的に練習し「最終目標は五輪での金メダルではなく、4回転半を成功させること」と言い切る第一人者は夢の超大技を追い続ける。 フィギュアスケート世界国別対抗戦の男子フリーで演技する羽生結弦=丸善インテックアリーナ大阪