「堂々と生活できるように」 明治小の及川さん、ウィッグ寄付

伸ばし続けた髪を切り、笑顔を見せる及川明李咲さん
伸ばし続けた髪を切り、笑顔を見せる及川明李咲さん
自身の髪で作ったウィッグを事故や病気で頭髪を失った子どもに寄贈する「ヘアドネーション」に協力するため、八戸市立明治小5年の及川明李咲(ありさ)さん(10)は13日、市内の美容院で腰まで伸ばした髪を肩上まで約40センチばっさりと切った。「ウィ.....
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 自身の髪で作ったウィッグを事故や病気で頭髪を失った子どもに寄贈する「ヘアドネーション」に協力するため、八戸市立明治小5年の及川明李咲(ありさ)さん(10)は13日、市内の美容院で腰まで伸ばした髪を肩上まで約40センチばっさりと切った。「ウィッグを寄付することで容姿で悩む人が堂々と生活できるようになってほしい」と期待を込めた。[br][br] 病気や障害で苦しむ人を助ける、祖母のような看護師になるのが夢という及川さん。今の自分にできることを模索する中、ユーチューブでヘアドネーションを知り、小学校低学年の頃から髪を伸ばし始めた。[br][br] 良質なウィッグにするため、毎日トリートメントや保湿剤で念入りに手入れをし、洗髪から乾かすまで1時間ほどかけていたという。[br][br] 及川さんは同市のモデル事務所「トゥインクル」に所属し、長い髪を生かして活動。髪を切ることに不安もあったが、「苦しむ人を笑顔にできるなら」と迷いはなかった。[br][br] この日は同市湊高台6丁目の美容院「hairmakeMONTBLANC(ヘアメイクモンブラン)」で約1時間かけてショートヘアに。鏡に映る自分の姿を見て「さっぱりした。病気と闘っている人が、ばかにされたり、差別されたりすることのない、互いのことを思い合える社会になってほしい」と力強く語った。[br][br] 切った髪はウィッグ加工のため、ヘアドネーションに力を入れている八戸うみねこライオンズクラブ(石黒一寿会長)を通し、大阪府の医療用ウィッグメーカー「グローウィングつな髪」に送られる。伸ばし続けた髪を切り、笑顔を見せる及川明李咲さん