北奥羽初のジュニアゴルフクラブ始動 「全国で通用する選手育てる」指導員の吉田さん

吉田健悦氏(左)の指導を受けながら、練習に励む子どもたち=4月上旬、八戸ゴルフ倶楽部
吉田健悦氏(左)の指導を受けながら、練習に励む子どもたち=4月上旬、八戸ゴルフ倶楽部
小学生から高校生までを対象とするゴルフクラブ「八戸ジュニアクラブ」が今月発足し、メンバーが精力的に練習に励んでいる。北奥羽地方でジュニア世代を中心としたゴルフクラブが組織されるのは初めてで、当面は2026年に青森県で行われる国民スポーツ大会.....
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 小学生から高校生までを対象とするゴルフクラブ「八戸ジュニアクラブ」が今月発足し、メンバーが精力的に練習に励んでいる。北奥羽地方でジュニア世代を中心としたゴルフクラブが組織されるのは初めてで、当面は2026年に青森県で行われる国民スポーツ大会に向けた選手育成を目指す。クラブを立ち上げた指導員の吉田健悦さん(65)=八戸市=は「ゴルフを始めるのは敷居が高いと思われがちだが、気軽に練習できる環境を整え、将来はプロの輩出も狙いたい」と高い目標を掲げる。[br][br] 現在、クラブには、同市と久慈市の児童、生徒9人が所属。活動は土、日曜の週2日で、選手間の距離を取るなど新型コロナウイルス対策を講じながら、八戸市や階上町のゴルフ場で技術を磨いている。[br][br] 吉田さんは、3月末まで八戸工大一高ゴルフ部監督を務めるなど県内のジュニア選手の育成に努めてきた。一方、県内の選手は近年、国体の団体戦で結果を残せず、県出身のプロゴルファーも少ない現状に危機感を抱いてきた。[br][br] 監督を辞めた今春、「幼い頃からショットの感覚などを覚えさせることが大切」とクラブの設立を決意。八戸ゴルフ倶楽部(くらぶ)や八戸カントリークラブ(同町)などから低料金で練習場所の提供を受ける協力を取り付けたほか、自らゴルフ用具の貸し出しも行うことにした。[br][br] 吉田さんは「新たに競技を始める子どもたちの経済的負担を少しでも軽くしたい。全国でも通用するような選手を育てていく」と力を込める。[br][br] クラブで指導を受けている子どもたちも将来を見据えて練習に取り組んでいる。世界ジュニア日本代表選抜大会の東北・北海道予選で好成績を収め、全国大会にも出場した八戸市立城北小4年の小山田遼雅君(9)は「近い世代の人と練習するのは新鮮。安定したショットを打てるようになって、レベルアップしたい」と刺激を受けている様子。[br][br] 久慈市立久慈中1年の島川桃子さん(12)も「良い練習環境をつくってくれてありがたい。高校まで競技を続けて、全国大会などで活躍したい」と意気込んでいる。吉田健悦氏(左)の指導を受けながら、練習に励む子どもたち=4月上旬、八戸ゴルフ倶楽部