花卉の引き合い強まる 初夏まで高値推移と予想 八戸市中央卸売市場3月

八戸市中央卸売市場が19日まとめた3月の市況概要によると、青果部門の取扱数量は8192トン(前年同月比0・1%増)、取扱金額は19億8733万円(15・2%増)だった。花卉(かき)部門は166万本・鉢・個(4・8%増)、1億4861万円(2.....
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 八戸市中央卸売市場が19日まとめた3月の市況概要によると、青果部門の取扱数量は8192トン(前年同月比0・1%増)、取扱金額は19億8733万円(15・2%増)だった。花卉(かき)部門は166万本・鉢・個(4・8%増)、1億4861万円(21・5%増)で、新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年2月以降で初めて、数量が前年同月を上回った。[br][br] 花卉部門は各地で卒業式が行われたことなどにより、引き合いが強まった。前月比では数量が約2倍、金額が約2・5倍となった。全国的にも関東を中心に品薄による高値傾向となっており、出荷産地が東北に移行する初夏まで高値で推移すると予想される。[br][br] 野菜は6983トン(2・1%減)、16億3057万円(18・9%増)。全国的な高温傾向に加え、適度な降雨もあったため、白菜やキャベツなどを中心に生育が順調で、入荷量の増加に伴い単価安で推移した。青森県産ゴボウは昨年の安値を受け、栽培面積が減少したことで、近年にない高値が続いている。[br][br] 果物は1165トン(15・6%増)、3億3410万円(0・7%増)。県産リンゴは昨年より在庫が多く、供給の過剰感があり、単価安が続いた。イチゴは県内、県外産ともに端境期で入荷量が少なく、活発な荷動きを見せた。温州みかんや甘夏みかんは彼岸需要もあり、堅調な販売となった。