青森市でクラスター相次ぐ 拡大防げず、中核病院にも波及

会見で危機感をにじませる小野寺晃彦市長=14日、青森市保健所
会見で危機感をにじませる小野寺晃彦市長=14日、青森市保健所
青森市で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生が相次いでいる。14日も新たに発生し、3月末から続くクラスターは早くも6件目となった。障害者施設、夜の飲食店で連鎖した感染はついに地域の中核病院にも波及。青森県や市は対策を呼び掛けるが.....
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 青森市で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生が相次いでいる。14日も新たに発生し、3月末から続くクラスターは早くも6件目となった。障害者施設、夜の飲食店で連鎖した感染はついに地域の中核病院にも波及。青森県や市は対策を呼び掛けるが、拡大を防げず、関係者は焦りを募らせている。[br][br] 市内では3月31日、障害者施設で大規模クラスターが発生。4月12、13日には施設と関連する飲食店クラスターが続き、一連の感染者は14日現在で133人となった。この間、市内ではほかにも2件のクラスターがあった。[br][br] 最初の感染経路は明らかになっていないが、2件の飲食店クラスターを介して病院にも感染が広がった。いずれも深夜まで酒類を提供。感染が判明した利用者の一部は同じ日に別の店舗も訪れており、関係者は今後の拡大を懸念する。[br][br] 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「夜の街で市中感染と言ってもいい状況が生まれつつある」と指摘。「クラスターの頻度が高い状況が続けば、強い措置が必要になる」と述べ、県内での「まん延防止等重点措置」適用を含めた強力な対策に移行する可能性も示唆する。[br][br] 小野寺晃彦市長は、ワクチン接種の本格化が迫る中で医療機関に広がった感染に危機感を強める。「複数店舗を利用するときは、細心の注意を払ってほしい。特に医療関係者の皆さんは、リスクをよく考えてほしい」と呼び掛けた。会見で危機感をにじませる小野寺晃彦市長=14日、青森市保健所