ヘンリー王子、フィリップ殿下の葬儀参列へ 英王室、亀裂修復に期待

 ヘンリー王子(左端)とメーガン妃(右から2人目)=2020年3月、英ロンドン(ロイター=共同)
 ヘンリー王子(左端)とメーガン妃(右から2人目)=2020年3月、英ロンドン(ロイター=共同)
【ロンドン共同】エリザベス英女王(94)の夫フィリップ殿下が99歳で亡くなったことを受け、17日に英国で執り行われる葬儀に、公務を引退し米国へ移った孫のヘンリー王子も参列する。王子夫妻は3月、王室や家族への不満を米テレビで告白し、関係がぎく.....
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 【ロンドン共同】エリザベス英女王(94)の夫フィリップ殿下が99歳で亡くなったことを受け、17日に英国で執り行われる葬儀に、公務を引退し米国へ移った孫のヘンリー王子も参列する。王子夫妻は3月、王室や家族への不満を米テレビで告白し、関係がぎくしゃくしていた。家族の再会で亀裂の修復につながるとの期待が集まっている。[br][br] 葬儀場となるロンドン郊外の礼拝堂は、ヘンリー王子夫妻が2018年に結婚式を挙げ、家族で祝った思い出の場所。妻のメーガン妃は妊娠中で葬儀には参列できない。[br][br] 夫妻は3月放映の番組で、長男の肌の色を巡って王室内で人種差別的な扱いを受けたと告白した。王子はさらに、公務引退の相談をした父のチャールズ皇太子が一時、連絡を絶ったことなどを挙げて「失望した」と吐露。兄のウィリアム王子についても「一緒につらい思いもしたが、今は別々の道を歩んでいる」と不和をにおわせた。[br][br] ヘンリー王子は昨春の引退後初めて英国に戻り、家族と一堂に会する機会を得た。王室の伝記作家は英メディアに「殿下の死を機に家族が団結することを期待する。皆で女王を支えることを殿下も望んでいたはず」と指摘。ダイアナ元皇太子妃の死後、両王子の後見人を務めたメージャー元首相も「皆が悲しみを共有する今は絶好の機会。亀裂修復を願っている」と語った。[br][br] ヘンリー王子は12日の声明で「ユーモアに富んだ祖父」は女王にとって堅固な支えだったと追悼。「バーベキューの達人で、冗談を言い合うことを好んだ」と紹介し、「いつまでも心の中の特別な場所を占める」と感謝を込めた。ウィリアム王子も声明で「類いまれな人だった」と振り返り、妻キャサリン妃と共に「今後何年も女王を支えていく」と決意を述べた。 ヘンリー王子(左端)とメーガン妃(右から2人目)=2020年3月、英ロンドン(ロイター=共同)