地域おこし協力隊・五十嵐さん バクテースープパック開発/田子

「旅するTRAVEL SOUP 田子バクテースープ」をPRする五十嵐孝直さん
「旅するTRAVEL SOUP 田子バクテースープ」をPRする五十嵐孝直さん
田子町地域おこし協力隊の五十嵐孝直さん(36)が、シンガポール料理「バクテー(肉骨茶)」の煮だし用スパイスパックを開発し、「旅するTRAVEL SOUP 田子バクテースープ」として売り出すためのクラウドファンディング(CF)を実施している。.....
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 田子町地域おこし協力隊の五十嵐孝直さん(36)が、シンガポール料理「バクテー(肉骨茶)」の煮だし用スパイスパックを開発し、「旅するTRAVEL SOUP 田子バクテースープ」として売り出すためのクラウドファンディング(CF)を実施している。商社勤務時代に、シンガポールで魅了された味を約5年かけて再現した力作。バクテーは具に町特産のニンニクを使うため、「地域の事業者とも連携して町産品を発信できたら」と意気込んでいる。[br][br] バクテーは、こしょうとスパイスが効いたスープに豚スペアリブとニンニクが入った料理。五十嵐さんによるとシンガポールでは朝昼晩の食事や飲酒後の締めなどに食べ、「日本で言うラーメンのようなソウルフード」だという。[br][br] 五十嵐さんは2019年に町地域おこし協力隊に着任する以前、海図を販売する商社に勤務し、シンガポールの現地法人で6年にわたり責任者を務めた。現地で出合ったバクテーは「スープはこしょうの辛味が効いてスペアリブとよく合う。皮ごと煮込んだニンニクもスープを吸っておいしかった」と振り返る。[br][br] シンガポールではスーパーでバクテーに必要なスパイスのパックが売られ、家庭で簡単に作ることができた。しかし、日本では同様のパックを見つけられなかったため「自分で作ろう」と思い立ったという。[br][br] 18年から自作したバクテーについてメモを残し、スパイスの分量や肉の種類を変える試行錯誤を続けてきた。完成したパックには白、黒こしょうや地元産ガーリックパウダー、八角など7種類のスパイスを配合しており、「味のバランスには苦労した」と苦笑する。[br][br] 商品はスパイスパック(20グラム入り)1個で、パッケージに調理方法を記載。湯通ししたスペアリブとニンニク、パックを煮込めば、1時間ほどで料理が完成する。[br][br] CFはCFサイト「Makuake」を活用。3月30日の開始から2日で最初の目標額35万円を達成しており、4月29日まで資金を募る。今年夏にも町内で一般販売を始める予定。「旅するTRAVEL SOUP 田子バクテースープ」をPRする五十嵐孝直さん