【ワクチン接種】むつ、青森に8日到着 12日から接種開始

むつ総合病院に搬入される新型コロナウイルスワクチン=8日
むつ総合病院に搬入される新型コロナウイルスワクチン=8日
65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が青森県内で始まるのを前に、むつ市と青森市に8日、ワクチンが到着した。届いたのはそれぞれ米ファイザー製の1箱(約千回分)で、両市とも県内の自治体では最も早い12日に、介護老人施設.....
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 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が青森県内で始まるのを前に、むつ市と青森市に8日、ワクチンが到着した。届いたのはそれぞれ米ファイザー製の1箱(約千回分)で、両市とも県内の自治体では最も早い12日に、介護老人施設で高齢者向けの接種を開始する。[br][br] ワクチンは、宅配業者によって青森市保健所とむつ総合病院に搬入された。ディープフリーザー(超低温冷凍庫)で保管され、接種を行う際に解凍して各施設へ運ぶ。[br][br] 高齢者のワクチン接種について、むつ市ではまず、介護老人施設を巡回して実施する。12日の3カ所を皮切りに、7カ所の高齢者と施設スタッフ計952人に対し、5月23日までに2回の接種を行う予定だ。[br][br] それ以外の高齢者については、市内21医療機関での個別接種や、むつマエダアリーナや市役所本庁舎、市内ホテルなどでの集団接種で対応する方向で検討する。[br][br] 市健康づくり推進課の髙橋嘉美課長はワクチン到着を受け、「いよいよ本格的に接種が始まる。身が引き締まる思い」と話した。 県内で高齢者向けワクチンは、12日の週に八戸市や三沢市など10市町村に各1箱、19日の週にも八戸市や三戸町など10市町村に1箱ずつ届く。さらに、26日の週には全部市町村に1箱ずつ配られる。[br][br] ただ、それ以降の供給スケジュールは国からまだ示されていない。むつ市の担当者は「見込みで計画は立てているが、供給数が具体的に示されないと今後の見通しが立たない」と接種に伴う人員のやりくりや日程調整に気をもむ。[br][br] 市民も悩ましげだ。東京に息子や親戚がいるという、同市中央2丁目の女性(73)は「副反応が少し怖いが、息子にも会いに行きたいし、重症化を抑えられるなら早く打ちたい」と話す一方、接種を受けられる日は決まっておらず、「我慢して待つしかないが、国には、ワクチンが各地域に満遍なく行き渡るようにしてほしい」と注文を付けた。むつ総合病院に搬入される新型コロナウイルスワクチン=8日