販売額6年ぶり100億円割れ 青森県産ホタテ、20年度91億円 

青森県漁連が6日公表した2020年度の県産ホタテ水揚げ実績によると、販売額(税抜き)は84億2836万円(前年度比27%減)で、6年ぶりに100億円を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大で外食需要が落ち込んだほか、主産地・北海道の水揚げ好.....
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 青森県漁連が6日公表した2020年度の県産ホタテ水揚げ実績によると、販売額(税抜き)は84億2836万円(前年度比27%減)で、6年ぶりに100億円を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大で外食需要が落ち込んだほか、主産地・北海道の水揚げ好調で生じた供給過剰による単価下落が響いた。[br][br] 内訳でみると、半成貝の販売額は56億1255万円(28%減)で1キロ当たりの単価は100円(13%減)。成貝は27億1726万円(22%減)で単価143円(3%減)といずれも低迷した。[br][br] 生産量は全体で7万5828トン(19%減)。マダコやサンカクフジツボの被害で落ち込んだとみられる。[br][br] 半成貝は、外食向けの販売が低調だった一方、巣ごもり需要に伴う小売店向けの販売で下落幅を抑えた格好となった。成貝は、前年度に続いてオホーツク海で水揚げされる北海道産と競合し、単価が上向かなかった。[br][br] 青森市で3月末に行われた21年度初回の半成貝の入札では、1キロ121円と好調なスタートを切った。県漁連業務部ほたて課の担当者は「半成貝は巣ごもり需要で価格が回復する可能性があるが、成貝はオホーツク海の水揚げが安定する限り、20年度並みの価格を維持するだろう」と今後の展開を推測した。