【高齢者へのワクチン接種】北奥羽の自治体、態勢整備に苦慮 市部は個別、集団接種の併用多く

高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種について、北奥羽地方の市町村の対応が2日までに明らかになった。八戸や十和田、三沢など青森県内の市部は個別接種と集団接種の併用が多く、人口が比較的少ない町村部は個別接種が目立つ。早ければ4月中.....
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 高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種について、北奥羽地方の市町村の対応が2日までに明らかになった。八戸や十和田、三沢など青森県内の市部は個別接種と集団接種の併用が多く、人口が比較的少ない町村部は個別接種が目立つ。早ければ4月中旬に接種を開始するむつ市を除き、大半の自治体は4月下旬から5月上旬にかけて接種を始める予定。一方、国から示されているワクチン供給の時期や量がいまだ不透明で、各市町村は接種態勢の整備など対応に苦慮している。[br][br] ワクチン接種を巡っては、既に北奥羽内でも医療従事者向けの優先接種が始まっている。青森県内では、国が示すスケジュールに基づき、医療従事者の接種終了後は65歳以上の高齢者、基礎疾患がある人や高齢者施設の従事者、その他の順で接種を行う予定。[br][br] 医療従事者への接種は国や県が主導していたが、高齢者の接種からは、医師や看護師の確保、医療機関との調整など準備は各市町村に委ねられている。[br][br] 北奥羽の各市町村では、接種方法の調整や接種券の印刷などの準備を進めているものの、ワクチンの供給時期や量に関する情報量が少ないため、高齢者への接種完了時期を見通すことができず、具体的なスケジュールが立てられない状況となっている。[br][br] 接種開始時期はほぼ全ての市町村が4月下旬スタートを目標とし、4月上旬には高齢者への接種券配布を始める予定だ。[br][br] 高齢者施設の入所者については、八戸、十和田、むつ、三戸、おいらせ、野辺地、横浜、六ケ所などの各市町村が施設内で接種できるように検討や調整を進めている。[br][br] ある自治体の担当者は接種開始時期が4月下旬ごろになる見通しについて、「ワクチンの供給時期によっては大型連休に入ってしまい、接種開始時期がさらに遅くなるかもしれない」と指摘。[br][br] 別の担当者は、予約した日に体調不良など、さまざまな理由で会場に来られない住民もいる可能性を挙げ、「国からはワクチンを余さないように指示されているが、果たしてうまくいくかどうか」と懸念を示していた。