返還ガラス固化体の受け入れ5年連続ゼロ 原燃が輸送計画

日本原燃は30日、2021年度の輸送計画を公表した。海外からの返還ガラス固化体と使用済み核燃料について、六ケ所村の施設への受け入れは5年連続でゼロとなる。ガラス固化体の受け入れがない理由に関し、原燃担当者は「電力各社と海外事業者が協議した結.....
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 日本原燃は30日、2021年度の輸送計画を公表した。海外からの返還ガラス固化体と使用済み核燃料について、六ケ所村の施設への受け入れは5年連続でゼロとなる。ガラス固化体の受け入れがない理由に関し、原燃担当者は「電力各社と海外事業者が協議した結果」と説明。21年度上期に安全対策工事が完了する予定の高レベル廃棄物貯蔵管理施設(六ケ所村)の工程遅れの影響を否定した。[br][br] 貯蔵管理施設は新規制基準の審査に合格しているが、工事の詳細設計の認可(設工認)が終わっていない。増田尚宏社長は同日の定例会見で、同施設の設工認申請を5月に行うとした上で「21年度上期の完工を目指して仕事を進める」と強調した。[br][br] 使用済み燃料は貯蔵プールの新規制基準適合が完了していないため、受け入れない。原料ウランと製品ウランの出荷もゼロで、製品ウランは「電力からの出荷要望がなかった」という。[br][br] 低レベル放射性廃棄物は21年度に計1万1497本を受け入れる予定。20年度中に搬入されるはずだった日本原子力発電東海第2原発(茨城県)の1128本の受け入れは取りやめた。