旧新八温泉、SGグループが取得 健康増進施設を検討

SGグループが取得し、再活用策を検討している旧新八温泉=29日、八戸市長苗代
SGグループが取得し、再活用策を検討している旧新八温泉=29日、八戸市長苗代
青森、岩手両県などで医療や介護、教育事業を展開するSGグループ(本部・八戸市)は29日、取材に対し、昨年5月に閉館した同市長苗代の温泉宿泊施設「新八温泉」の土地と建物を取得し、再活用に向け検討を進めていることを明らかにした。近くで運営する八.....
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 青森、岩手両県などで医療や介護、教育事業を展開するSGグループ(本部・八戸市)は29日、取材に対し、昨年5月に閉館した同市長苗代の温泉宿泊施設「新八温泉」の土地と建物を取得し、再活用に向け検討を進めていることを明らかにした。近くで運営する八戸西健診プラザの職員用事務所に改装するほか、健康増進に主眼を置いた施設への転換も模索している。SGグループは、同市鮫町の旧「八戸シーガルビューホテル」の借り受け予定者にも選定されており、新型コロナウイルス禍で閉館した2施設の“再生”を図る。[br][br] 旧新八温泉の土地と建物は、運営会社だった岩手県北上市の不動産業者から昨年11月27日付で取得。SGグループはこれまでの本紙取材に「利活用は検討中」としていたが、方向性が固まったとして、グループの財務・総務を担う東北医療福祉事業協同組合の植嶋平治理事が取材に応じた。[br][br] 土地の面積は9925平方メートル、建物は2階建てで延べ床面積5533平方メートル。建物の奥側スペースは、健診プラザの職員約60人の事務所として使用する。事務部門の移転で健診プラザは利用者用の空間や駐車場が広くなり、新型コロナを踏まえた密集回避も図る。現在は内装工事中で、4月下旬に移転完了となる予定。[br][br] 出入り口に近い手前側スペースは、健康増進をテーマにした施設にリニューアルしたい意向。スポーツジムや健康志向の食事を提供するカフェなどが想定されている。現在は構想段階で、グループの職員からアイデアを募っているという。[br][br] 植嶋理事は「健診プラザや八戸西病院の利用者に加え、市民の方々にも喜んでもらえる健康増進の施設にしたい」との考えを示す。温泉の浴場部分は老朽化が進んでおり、再活用策は今後検討するとしている。[br][br] 一方、昨年4月に閉館した旧八戸シーガルビューホテルについては、宿泊拠点や野外活動などのアクティビティーを楽しめる複合施設にリニューアルする。具体的な計画などは今後、所有者の市と協議する。[br][br] 植嶋理事は「新八温泉に関する利活用のノウハウなどを共有化しながら、ホテルの計画についても考えていければ。地域の皆さんのお役に立てるように取り組んでいきたい」と話した。[br][br] 旧新八温泉の取得者、旧八戸シーガルビューホテルの借り受け予定者は、共にSGグループのサンメディックス(八戸市)となっている。SGグループが取得し、再活用策を検討している旧新八温泉=29日、八戸市長苗代