北朝鮮ミサイル「決議違反」 バイデン米大統領が初会見

 25日、米ワシントンのホワイトハウスで開いた就任後初の記者会見で話すバイデン大統領(AP=共同)
 25日、米ワシントンのホワイトハウスで開いた就任後初の記者会見で話すバイデン大統領(AP=共同)
【ワシントン、北京共同】バイデン米大統領は25日(日本時間26日)、ホワイトハウスで就任後初の記者会見を開き、北朝鮮の弾道ミサイル発射は「国連安全保障理事会の決議違反だ」と批判した。「緊張を高めることを選ぶなら相応の措置を取る」と警告。覇権.....
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 【ワシントン、北京共同】バイデン米大統領は25日(日本時間26日)、ホワイトハウスで就任後初の記者会見を開き、北朝鮮の弾道ミサイル発射は「国連安全保障理事会の決議違反だ」と批判した。「緊張を高めることを選ぶなら相応の措置を取る」と警告。覇権を争う中国との関係について「21世紀における民主主義と専制主義との闘いだ」と語った。[br][br] 中国や北朝鮮を外交の優先課題と位置付けてアジア重視を鮮明にし、日本など同盟国と連携して優位を維持する決意を表明した。中国との「激しい競争」を制するため、安全保障や経済を下支えする先端技術への投資を増やす考えも示した。[br][br] 弾道ミサイル発射について北朝鮮メディアは26日、同国の国防科学院が新たに開発した2発の「新型戦術誘導弾(ミサイル)」の発射実験を25日に行い成功したと伝えた。600キロ飛行したと主張。弾頭重量は2・5トンに及び、変則軌道を描いたとしており、新たな脅威になり得る。弾頭重量2・5トンが事実であれば核搭載も可能。日米韓は慎重に分析を進める。[br][br] トランプ前大統領は金正恩朝鮮労働党総書記との関係を重視して、安保理決議違反の明言に消極的だった。米朝関係が再び緊迫する恐れもある。菅義偉首相は、4月に予定するバイデン氏と初の対面会談で北朝鮮への対応を議論する見通しだ。[br][br] バイデン氏は、北朝鮮と対話外交をする準備があるとしたが「非核化を最終目標にしたものでなければならない」と前提条件を付けた。中国に対抗する上で日本、インド、オーストラリアとの4カ国の枠組みを重視。「近く民主主義の同盟国を米国に招いて将来について議論する」と述べた。[br][br] 一方、安保理の北朝鮮制裁委員会は米国の要請で26日に非公開会合を開く。米国は安保理の緊急会合は要請しておらず、制裁委での議論にとどめることで北朝鮮を過度に刺激することを避けている可能性がある。 25日、米ワシントンのホワイトハウスで開いた就任後初の記者会見で話すバイデン大統領(AP=共同)