五戸・倉石温泉の町営は終了 事業継続に向け譲渡先公募へ

五戸町による温泉事業の運営が本年度末で終了する倉石温泉=26日、同町倉石又重
五戸町による温泉事業の運営が本年度末で終了する倉石温泉=26日、同町倉石又重
五戸町の若宮佳一町長は26日、同町倉石又重の倉石温泉の温泉事業について、町による運営を本年度末で終了する意向を明らかにした。多大な財政負担などを理由としている。一方、町に提出されていた温泉継続を願う600世帯余りの署名は重みがある―などとし.....
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 五戸町の若宮佳一町長は26日、同町倉石又重の倉石温泉の温泉事業について、町による運営を本年度末で終了する意向を明らかにした。多大な財政負担などを理由としている。一方、町に提出されていた温泉継続を願う600世帯余りの署名は重みがある―などとして、来年度に事業の譲渡先を公募する方針も併せて示した。[br][br] 同日、若宮町長が倉石地区連合自治会の岩井敬治会長らと町役場で面談し、意向を伝えた。[br][br] 若宮町長によると、来月に町議会に今回の判断を報告した後、公募を開始する考え。譲渡先の事業計画や熱意が認められた場合、1回に限ってボイラーや配管の工事など営業に必要な設備改修費を予算化し、町議会に諮る方針だという。[br][br] 同温泉は、ボイラーの故障で昨年12月から温泉事業を休業。その後、運営事業検討委員会が、経営状況の悪化や設備老朽化などの現状を踏まえ、「廃止もやむを得ない」とする内容を町長に答申していた。[br][br] 若宮町長は面談後の取材に「600世帯の署名は重みがあり、町としてゼロの回答はできないとの判断に至った」と説明。「町全域や近隣自治体から注目を浴びる機会になったのではないか。(譲渡先の候補が現れた場合には)優れた事業計画をつくってほしい」と話した。[br][br] 岩井会長は「(事業継続に向けて)前向きな回答をいただいたので、地元として今後、どのような形で施設に携われるかを考えたい」と町の判断に一定の理解を示した。五戸町による温泉事業の運営が本年度末で終了する倉石温泉=26日、同町倉石又重