自民、立民の党首不人気 衆院選の候補予定者ポスター

 「2連ポスター」を巡る自民、立憲民主両党内の意見(似顔 本間康司)
 「2連ポスター」を巡る自民、立憲民主両党内の意見(似顔 本間康司)
10月21日の衆院議員の任期満了まで7カ月を切り、与野党が次期衆院選の立候補予定者と党幹部らの顔写真を並べた「2連ポスター」の作製を急いでいる。中堅・若手にとっては知名度アップを図る重要なツールだ。ただ、自民党の菅義偉首相(総裁)、立憲民主.....
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 10月21日の衆院議員の任期満了まで7カ月を切り、与野党が次期衆院選の立候補予定者と党幹部らの顔写真を並べた「2連ポスター」の作製を急いでいる。中堅・若手にとっては知名度アップを図る重要なツールだ。ただ、自民党の菅義偉首相(総裁)、立憲民主党の枝野幸男代表の人気が伸び悩み、両党では他の閣僚や幹部に依頼が相次ぐ。選挙の顔となるはずの党首が思わぬ“苦戦”を強いられている。[br][br] 公選法は、任期満了の6カ月前から立候補予定者が1人で写る個人ポスターの掲示を禁じている。代わりに政党活動と位置付けられる2連ポスターは認められるため、4月21日の貼り替え期限を前に、与野党で作業がヤマ場を迎えている。[br][br] 自民若手の1人は2連ポスターで並んで写る党幹部について「首相にはしない」と断言する。共同通信社が今月20、21両日に実施した世論調査によると、菅内閣の支持率は42・1%。昨年9月の発足直後の66・4%から大幅に下落しており、票に結び付かないと踏むためだ。[br][br] 代わって人気なのは、河野太郎行政改革担当相や丸川珠代五輪相ら。新型コロナウイルスワクチン担当で露出の多い河野氏の事務所には依頼が次々と舞い込む。[br][br] 落選経験のある中堅も「生きるか死ぬかの選挙で首相に気を使っている場合ではない」と話し、首相以外で検討。ベテランは地元知事とのポスターを作製中だ。[br][br] 一方の立民も状況は同じ。昨年9月に旧国民民主党などと合流して大所帯となったが党勢は低迷しており、枝野氏を避ける動きが広がる。選挙基盤の弱い若手は「相手は若く、爽やかで、浮動票が取れる人がいい。枝野氏では無理だ」と手厳しい。[br][br] 立民内では泉健太政調会長らの名前が挙がる。泉氏は昨年9月の党代表選で枝野氏と争った「次世代のエース」(若手)。相手を泉氏で検討中の中堅は「この先を担っていく人というイメージがある」と理由を明かす。ほかには地元の地方議員とのポスターにした例もある。[br][br] 自民党内に早期解散論もくすぶる中、解散時期が4月21日をまたぐかどうかは与野党の隠れた関心事だ。立民幹部は「ポスターの貼り直しには数百万円かかる。早く解散してくれれば余計な出費がなくなる」とこぼした。 「2連ポスター」を巡る自民、立憲民主両党内の意見(似顔 本間康司)