【日本パラ陸上】投てき台不具合で不発/大井(洋野)

【男子F35砲丸投げ】5回目の投てきで6メートル36をマークした大井利江(洋野町)=東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場
【男子F35砲丸投げ】5回目の投てきで6メートル36をマークした大井利江(洋野町)=東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場
東京パラリンピックの“切符”が懸かる一戦に、思わぬ落とし穴が待っていた。砲丸投げ代表候補の大井利江(洋野町在住)は、投てき台に膝がしっかり固定されていない―として、試技6回のうち実に4回を無効と判定され、成功だった2回も自己ベストに届かずじ.....
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 東京パラリンピックの“切符”が懸かる一戦に、思わぬ落とし穴が待っていた。砲丸投げ代表候補の大井利江(洋野町在住)は、投てき台に膝がしっかり固定されていない―として、試技6回のうち実に4回を無効と判定され、成功だった2回も自己ベストに届かずじまい。不完全燃焼だったベテランは「(1投目の無効試技で)調子が狂い、思うように投げられなかった」と唇をかんだ。[br][br] 本大会出場が実質的に決まる記録「7メートル20」が目標だった。体調は万全。新型コロナウイルス禍の中でも地元で家族らと共に、ひたむきに鉄球と向き合ってきた。72歳にして「従来よりパワーが増した」という自負もあった。[br][br] ただ、1投目の無効試技で歯車が狂い始めると、2、3回目も無効試技を取られた。「これ以上投げてもだめだなって」。張り詰めた糸が切れた。4、5回目は成功したとはいえ、5回目の6メートル36は自身の日本記録(6メートル92)に遠く及ばなかった。「最低の投てき」とため息をついた。[br][br] 来月にも予選となる大会が控えるなど、まだ、出場可能性を残している。大井自身は、無効試技の原因は投てき台に不具合があった―との認識で、「修正すれば結果は必ず伴う」と信じている。報道陣から本大会への決意を改めて問われ「全然諦めるつもりはない」と断言した。【男子F35砲丸投げ】5回目の投てきで6メートル36をマークした大井利江(洋野町)=東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場