八戸市は19日までに、新型コロナウイルスによる市内の観光、宿泊施設への影響調査結果をまとめた。新たに公表した直近3カ月分のデータを見ると、主要観光施設5カ所は1月の入り込み客数が前年実績と比べて4割以上減少。主要ホテル25施設では、首都圏などに再発令された緊急事態宣言や観光支援事業「Go To トラベル」の全国停止により、回復傾向にあった宿泊者数が伸び悩んだ。[br][br] 市観光課によると、昨年12月~今年2月分が公表された主要観光施設5カ所の入り込み客数は、12月が前年同月比26・9%減、1月が40・8%減、2月が22・4%減で推移。1月はコロナ禍で恒例イベントが中止になったのに加え、年末年始の大雪が影響した。[br][br] 主に観光客を案内する八戸駅ビル内の「はちのへ総合観光プラザ」は、1月が62・3%減、2月が66・1%減と大幅にダウンした。[br][br] 主要ホテル25施設の昨年11月~今年1月の延べ宿泊者数を見ると、GoTo実施中の11月は9・9%減と前年実績の9割まで回復した。ただ、全国的に感染が拡大して12月28日にGoToが停止され、12月は16・7%減、1月は29・1%減とマイナス幅が膨らんだ。[br][br] 市が昨年12月~今年2月に東北6県の居住者(北海道を一時含む)を対象に実施した「冬もおんでやぁんせ八戸宿泊キャンペーン」は、上限6千泊に対し、5721泊の利用があった。市内の32施設が参加した。[br][br] 同課はキャンペーンについて「コロナ禍で宿泊需要が落ち込む中、一定の効果が表れて目的を達成できたのではないか」としつつ、「宿泊は主にGoToの影響に左右されるため、予断を許さない状況が続くだろう」との見方を示した。