花火、風船…サプライズ続々 小学校卒業式で保護者ら演出/八戸

それぞれの夢や希望を託した風船を一斉に飛ばす根城小の児童ら=19日、同校
それぞれの夢や希望を託した風船を一斉に飛ばす根城小の児童ら=19日、同校
青森県内の多くの小学校で卒業式が行われた19日、八戸市内の各地では門出の日をお祝いしようとさまざまな“サプライズ”イベントが行われた。保護者や地域の事業所などがアイデアを出し合い、仕掛けを準備。思い掛けないプレゼントをもらった児童らは、サプ.....
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 青森県内の多くの小学校で卒業式が行われた19日、八戸市内の各地では門出の日をお祝いしようとさまざまな“サプライズ”イベントが行われた。保護者や地域の事業所などがアイデアを出し合い、仕掛けを準備。思い掛けないプレゼントをもらった児童らは、サプライズに込められたエールを胸に刻み、中学校での一層の活躍を誓った。[br][br] この日の朝。登校する市立西白山台小の児童を驚かせたのは、高所作業車4台を使って高さ約10メートルの大空に掲げられた「卒業おめでとう」の看板。同小に隣接する情報通信設備会社のTTK(本社仙台市)八戸営業所が手掛けた。[br][br] 毎年、児童が手書きの交通安全ポスターを同社に贈るなど交流があった。斎藤浩司八戸営業所長は「通学路を重機が通るなど迷惑を掛ける部分もあり、常々ポスターのお礼もしたいと考えていた」と経緯を説明。卒業式後には社員が作業車の前に並び、手を振って児童の帰路を見守った。[br][br]   ◆    ◇[br][br] 子どもたちに思い出をつくってあげたい―。市立根城小では、式終了後に児童89人が校庭へ集合し、夢や希望を込めた風船を青空に向かって飛ばした。児童は、風船が見えなくなるまで教員らと共に手を振り、学びやに別れを告げた。[br][br] 卒業実行委員会の保護者が、祝賀会に代わる「卒業イベント」として計画。風船に加え、本年度で定年退職する今井裕一校長へ児童と保護者から卒業証書も手渡した。[br][br] 「暑い日も寒い日も児童を迎えてくれた先生の姿を忘れません」。児童代表の神山望君(12)から証書を受け取った今井校長は「卒業式はとても立派でした。中学校でも頑張るぞ!」と呼び掛け、児童も「おー!」と呼応し、エールを交換した。[br][br]   ◇    ◆[br][br] 市立下長小では、卒業式後の夜、6年生に向けてサプライズ花火が行われた。事情を知らずに校庭に集まった卒業生は、突然夜空にきらめいた大輪の花に歓声を上げて喜んだ。[br][br] 新型コロナウイルスの影響で学校行事を満足にできないまま卒業してしまうことから「一生忘れない思い出を贈ろう」と保護者らが企画した。[br][br] 卒業生が1人ずつ自分の名前を叫ぶと、1発ずつ花火が打ち上げられ、それぞれが“自分の花火”を目に焼き付けた。最後は花火打ち上げを実施した十和田市の花火会社「青森花火」の計らいにより、盛大なフィナーレが打ち上げられ、子どもたちの笑顔が花火色に染まった。[br][br] 吉田鴻介君(12)は「鳥肌が立つほど感動した。感謝の思いしかない」、尾崎ほのさん(12)も「嬉しくて泣きそうになった。一生忘れない」と思い出を胸に刻んでいた。それぞれの夢や希望を託した風船を一斉に飛ばす根城小の児童ら=19日、同校