「十和田市の文化財 第一巻 信仰篇」刊行/市文化財保護協会

事務局長の工藤祐幸さん
事務局長の工藤祐幸さん
十和田市内の史跡整備や研究活動などを行う市文化財保護協会(中野渡武信会長)は、市の文化財などを取りまとめた資料として、冊子「十和田市の文化財 第一巻 信仰篇」を編集した。十和田の民間信仰と神社・寺社をテーマに、地域の歴史と文化を解説。編集に.....
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 十和田市内の史跡整備や研究活動などを行う市文化財保護協会(中野渡武信会長)は、市の文化財などを取りまとめた資料として、冊子「十和田市の文化財 第一巻 信仰篇」を編集した。十和田の民間信仰と神社・寺社をテーマに、地域の歴史と文化を解説。編集に携わった工藤祐幸事務局長は、「これまでは文化財を調べる際の手引書となるような資料が無かった。この冊子をきっかけに、かつての人々の暮らしや背景について考えてもらえたらうれしい」と話している。[br][br] 地方史研究の進展や文化財に関する識者の減少などを受けて、新たに総括的な資料を作ろうと2017年に企画。会員10人が約3年掛けて調査と執筆、編集を行った。[br][br] A4判120ページで、民間信仰の石仏と石塔、板ノ沢地区・梅地区のカヤ人形作りなどを紹介。神社と寺社は、由来や変遷について写真と地図を豊富に使い、会員の研究成果や見解を盛り込んで解説している。昨年12月20日に刊行し、会員に配布した。[br][br] 天然記念物や民俗芸能、三本木町建設などに関しては、来年度以降に刊行予定の第2~3巻に収録する。[br][br] 工藤事務局長は「地方史研究を志す人や地域の子どもたちの学習に活用してほしい」と語った。 冊子は十和田市内の小、中、高校や周辺地域の図書館に進呈する予定。冊子に関する問い合わせは工藤事務局長=0176(23)8426=へ。事務局長の工藤祐幸さん