標準語を島守弁に“翻訳”「島守弁逆引き辞典」発行

島守弁逆引き辞典をPRする堰端治会長
島守弁逆引き辞典をPRする堰端治会長
八戸市島守地区自治会連合会(堰端治会長)は、地区に伝わる島守弁を収録した「島守弁逆引き辞典」を発行した。3年前に編集して好評を博した「島守弁ミニ事典」の逆バージョンで、標準語を島守弁に“翻訳する”内容。堰端会長は「島守出身者や、方言に興味が.....
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八戸市島守地区自治会連合会(堰端治会長)は、地区に伝わる島守弁を収録した「島守弁逆引き辞典」を発行した。3年前に編集して好評を博した「島守弁ミニ事典」の逆バージョンで、標準語を島守弁に“翻訳する”内容。堰端会長は「島守出身者や、方言に興味がある人に読んでもらいたい」と呼び掛けている。[br][br] 同連合会は、島守弁を保存・活用して地域おこしに生かそうと活動。これまでミニ事典に加えて、子ども向けの島守弁かるたも制作し、伝承に努めている。[br][br] 前回のミニ事典は、島守弁を標準語に訳す内容だったが、今回の逆引き辞典は、島守弁に興味がある人向けに制作した。[br][br] 編集は、同地区出身でデーリー東北新聞社OBの中村悟志さんが担当。約1800語を収録したミニ事典の内容に、近年の調査で新たに分かった島守弁約50語を加筆した。[br][br] 島守弁は片仮名で表記。例文も数多く収録しており、声に出して読んでみると、南部弁との共通点がありながらも、独自性豊かな島守弁を感じることができる。[br][br] 堰端会長は「方言は地区の文化そのもの。島守弁は今記録に残さないと消滅してしまうという危機感がある。これからも島守弁を残し、島守弁に触れる機会を増やす活動を続けたい」と話している。[br][br] A5判で全53ページ。本体価格は500円で、八戸市内の伊吉書院、カネイリで販売中。発行部数は450部。島守弁逆引き辞典をPRする堰端治会長