コロナ感染2分で診断 顕微鏡でウイルス可視化

 記者会見する琉球大大学院医学研究科の金城武士助教=15日午後、沖縄県西原町の琉球大
 記者会見する琉球大大学院医学研究科の金城武士助教=15日午後、沖縄県西原町の琉球大
バイオベンチャー企業マイテック(神戸市)と琉球大は15日、新型コロナウイルスの感染が最短2分で分かる検査法を開発したと発表した。光の増強作用を生かしてウイルスを可視化し、顕微鏡での検査を可能にした。 PCR検査はウイルス遺伝子を増幅して検出.....
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 バイオベンチャー企業マイテック(神戸市)と琉球大は15日、新型コロナウイルスの感染が最短2分で分かる検査法を開発したと発表した。光の増強作用を生かしてウイルスを可視化し、顕微鏡での検査を可能にした。[br][br] PCR検査はウイルス遺伝子を増幅して検出するため数時間かかり、抗原検査は精度の低さが指摘される。新たな検査法の実用化には精度向上の検証が必要だが、普及すれば早めの診断と感染対策が期待できそうだ。[br][br] 今回の検査法は、量子結晶でナノレベルのくぼみをつくり、ミラーボールのように光を増幅させる技術を活用。唾液や鼻の奥から採取した検体に蛍光物質を混ぜ、量子結晶に滴下して光を当てる。ウイルスに付いた蛍光物質を、光の増幅効果で通常の顕微鏡でも判別できる仕組みだ。[br][br] 175人の検体で性能を確かめ、8割以上がPCR検査の結果と一致した。東京五輪・パラリンピックが開催される今夏までに、同時に大量の検査ができる自動検査機器の製品化を目指すが、開発費数千万円の確保が課題。実現すれば、空港の検疫所や大規模イベント、企業の定期検査などでの活用を見込む。[br][br] 琉球大大学院医学研究科の金城武士助教は「迅速、簡便で、多くの患者を一度に診断する際、非常に有用だ」と意義を強調した。 記者会見する琉球大大学院医学研究科の金城武士助教=15日午後、沖縄県西原町の琉球大