9年間過ごした学びや巣立つ 三戸・杉沢小中でも最後の卒業式

在校生と共に合唱する山本佳凪斗さん(中央)
在校生と共に合唱する山本佳凪斗さん(中央)
2021年度末で閉校する三戸町立杉沢小中(田中康文校長)で11日、最後の卒業式が行われた。唯一の中学3年生、山本佳凪斗(かなと)さん(15)が在校生や保護者に見守られながら、9年間を過ごした学びやを巣立った。 杉沢小は1884年、杉沢中は1.....
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 2021年度末で閉校する三戸町立杉沢小中(田中康文校長)で11日、最後の卒業式が行われた。唯一の中学3年生、山本佳凪斗(かなと)さん(15)が在校生や保護者に見守られながら、9年間を過ごした学びやを巣立った。[br][br] 杉沢小は1884年、杉沢中は1947年に猿辺村立猿辺中杉沢分室として創設。90年に小中併設型の校舎が落成し、2009年から町小中一貫教育要領に基づく教育課程を実施している。[br][br] 20年度の児童生徒数は小学校が2年生2人、3年生2人。中学校は1年生1人、3年生1人だが、21年度は2年生に進級する生徒が三戸中に転校して在校生がいなくなり、中学校は休校に。小学校、中学校とも同年度末で閉校するため、今回が学校として最後の卒業式となった。[br][br] 式典には関係者約50人が出席。田中校長が山本さんに卒業証書を授与し、式辞で「人の出合いと日常の一瞬一瞬を大切にして、すてきな人生を歩んで」と激励した。[br][br] 山本さんは「旅立ちの言葉」として、部活動で取り組んだ卓球や修学旅行の思い出を振り返り、「育んでくれた全ての人に感謝します」と強調。在校生とともに「旅立ちの日に」を合唱し、学びやに別れを告げた。在校生と共に合唱する山本佳凪斗さん(中央)