相談できる地域づくりを 八戸で自殺予防講演会

自殺を考えている人への支援方法やストレスへの対処法などを紹介した講演会
自殺を考えている人への支援方法やストレスへの対処法などを紹介した講演会
八戸市は7日、同市田向の市総合保健センターで自殺予防講演会を開き、市民ら約40人がストレスへの対処方法や、自殺を考える人が相談しやすい地域づくりへの理解を深めた。 自殺の背景には、精神保健上の問題だけでなく、過労や生活困窮、育児や介護疲れ、.....
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 八戸市は7日、同市田向の市総合保健センターで自殺予防講演会を開き、市民ら約40人がストレスへの対処方法や、自殺を考える人が相談しやすい地域づくりへの理解を深めた。[br][br] 自殺の背景には、精神保健上の問題だけでなく、過労や生活困窮、育児や介護疲れ、解雇や減収、いじめや孤立などさまざまな社会的要因が複雑に絡み合っているとされる。[br][br] 八戸市の自殺死亡率は年々減少傾向にあるものの、全国平均値よりも高い。特に2020年は全国的に女性の自殺者が増加しており、より効果的な自殺予防対策が求められている。[br][br] 講演では、同市の公認心理師の瀧澤志穂さんが「こころの力を育てるには~自分でできること、周囲の人ができること~」と題して、ストレスとの向き合い方や自殺を考えている人への耳の傾け方などを解説した。[br][br] 瀧澤さんは、自殺を考える人の4人に3人は誰にも相談せずに自らSOSを発信できない状態でいるというデータを踏まえ、「つらい時に支えになるのは身近な人。悩みやストレスを抱えている人に気付き、声を掛け、話を聞くことができるようになることが重要」と説明。[br][br] 話を聞く際には積極的にアドバイスをするのではなく、熱心に話を聞いてあげる「傾聴」と、相手の立場になって受け止める「共感」を心掛けるのがポイントだとして、瀧澤さんは「一緒に考え、支え合える地域づくりが自殺予防につながる」と強調した。自殺を考えている人への支援方法やストレスへの対処法などを紹介した講演会