【震災10年】「勇気と希望与えたい」/ロッテ・佐々木朗希投手

 取材に応じるロッテの佐々木朗希投手=7日、千葉市のZOZOマリンスタジアム
 取材に応じるロッテの佐々木朗希投手=7日、千葉市のZOZOマリンスタジアム
東日本大震災で父と祖父母を亡くしたプロ野球ロッテの佐々木朗希投手が震災発生から10年に合わせて思いを語った。「10年前の僕は、たくさんの人から支えられ、勇気や希望をもらいながら頑張ることしかできなかった。今はその時とは違って、勇気や希望を与.....
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 東日本大震災で父と祖父母を亡くしたプロ野球ロッテの佐々木朗希投手が震災発生から10年に合わせて思いを語った。「10年前の僕は、たくさんの人から支えられ、勇気や希望をもらいながら頑張ることしかできなかった。今はその時とは違って、勇気や希望を与える立場にある」と決意と覚悟を口にした。[br] 岩手県陸前高田市で地震に遭った。当時は小学3年生の9歳。津波で父と祖父母を亡くし、自宅も流された。つらい日々を支えてくれたのは野球だった。震災から2年後の2013年。東北を本拠地とする楽天の田中将大投手が気迫の投球でチームを日本一へ導く姿に感銘を受けた。[br] 自身も中学、高校と野球を続け、岩手・大船渡高時代に球速163キロをマークして一躍注目された。「本当に野球をしていて良かったなと思う。夢中になれる時間があったおかげで、大変だった時、つらい時も頑張れた」と感謝する。[br] 困難を乗り越えてプロ野球選手になった。社会人になった今だからこそ、父功太さん(当時37歳)への感謝の思いは強い。「すごく尊敬している」と実感を込める。[br] 今春のキャンプ中の2月13日に宮城、福島県で震度6強の地震が起きた。故郷を再び襲った激しい揺れに「本当にいつ当たり前の日常がなくなるか分からない。それがすごく怖い。毎日に感謝しながら一生懸命、生きていきたい」と再認識した。[br] 2年目の今季、プロ初登板を目指す。「諦めないで一生懸命頑張るということを、言葉だけじゃなくてプレーでも見せることができたら」と表情を引き締めた。 取材に応じるロッテの佐々木朗希投手=7日、千葉市のZOZOマリンスタジアム